外装工事専門店の一陽塗装(千葉県八千代市)が好調だ。前期年商は3割増の4億1000万円。今期は4億5000万円を計画している。
業績伸長のポイントは、"地元の強化"。前期は本社の八千代市周辺でのサービスの拡大を図るべく、不動産会社などに働きかけた。その結果、不動産会社の新築OBを中心に紹介を受け、30件を受注。5000万円の売り上げにつながった。
「ハウスメーカーが新築10年保証を当たり前に行う中、地元での新築はアフターが整備されていないところが多いんです。そこで、屋根、外壁の点検と塗装を当社が受けられればと思っていたところ、うまく提携することができました」(小林昭夫社長)
受注案件の成約率は7~8割と高く、また、屋根、外壁を合わせた客単価120万円程度。訪問する住宅の多くについて、不動産会社の方で図面を用意していることもあり、あらかじめ概算を立てやすいという。
同社の強みは、塗装、防水、板金、屋根工事をワンストップで行うことができる点だ。「不動産会社の嫌がることは見積もり提出の遅さ。他の塗装店ですと、板金屋やほかの外注業者のやり取りに時間がかかりますが、当社は素早く行えます」(小林社長)
同社は現在、千葉、埼玉、宮城の3拠点を運営。売り上げの6割は塗料会社からの下請け。こちらも安定的に受注を伸ばしているという。

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