お掃除に関するさまざまな困りごとをプロの技術で解決するダスキン(大阪府大阪市)のサービスマスター事業。今年から"交換"がキーワードとなる新しいサービス「VALUE PLUS(バリュープラス)」を開始した。現在、提供するメニューは「温水洗浄便座」と「網戸張替え」の2種。新サービスの中身を取材した。
全国500店以上で展開
ダスキンのお掃除サービスの歴史は古い。ミスタードーナツの1号店がオープンしたのと同じ1971年、サービスマスター事業1号店をオープンさせた。そして、現在は全国で1040店が加盟する組織となっている。
同事業は、一般生活者では難しいお掃除をプロが行うもので、レンジフードやキッチン、ガラス・サッシのクリーニングから最近はドラム式洗濯機の洗浄・除菌といったメニューも用意する。各サービスはラインセンス制となっており、9つの地域本部が加盟店に研修を行い、認定を行う仕組みだ。
今までのサービスは、掃除を中心としたものだったが、「バリュープラス」は商品の交換まで踏み込んだ点で、従来とは性質が異なる。サービスの1つ、網戸張替えを始めた理由をケアサービス開発部・サービスマスター開発室の佐藤仁彦氏は次のように話す。
「ガラスや網戸のクリーニングをしている中で、破れなどを発見した際は報告をしても、交換などの対応はできていませんでした。お掃除を一歩踏み込んだ形です」
網戸の耐久年数は5~7年といわれている中、同社の調査では一般家庭の約5割が張替えから5年以上が経過していた。そこで、昨年秋から網戸の張替えの事業化に着手。各地で研修を行い、現在全国対応可能な520店でサービスを提供できる体制を整えた。
価格は、2平米未満の掃き出し窓でベーシックタイプ4320円、プライバシー保護タイプ6480円、防虫・防汚タイプ1万260円となっている。基本はガラスや網戸のクリーニングサービスとセット、最低価格1万円から依頼を引き受ける。現場で施工を行い、掃き出し窓1枚に付き約30分の作業となる。
一方、温水洗浄便座の交換はトイレクリーングとセットで5万6160円からの価格設定となる。
今後、お掃除の枠を超えた、こうした"交換"サービスの拡充を検討中で、顧客ニーズへの対応を強化していく。

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