昭和電工グループの昭光通商(東京都港区)は、ビス止めがいらないカバールーフ工法屋根材「C/guard(シーガード)」を9月に発売する。同商品を利用すると、通常のカバー工法と比較し、約30%のコストダウンが可能。当面、月間500棟の受注を目指す。
新工法屋根材の「C/guard」
スレート屋根の改修方法としては、コストの安さから塗装の採用率が最も高い。ただ、塗装では数年で再塗装が必要となるほか、繰り返し塗装を行うと塗膜が厚くなり、屋根材が重なり合う部分から水を吸い上げる毛細管現象が起こりやすい。
一方、従来のカバー工法は、コストが一般的な塗装の約3倍と高価な上、ビス止めの際、既存スレートを割ってしまう問題を持っていた。
そこで同社は、従来のカバー工法より安価で、ビス止め不要の新工法と屋根材を開発。スレート屋根の新たなリフォーム方法として普及を目指す。
新工法屋根材の「C/guard」は、既存の板金部分を塗装後、専用の変成シリコーンエポキシ樹脂系接着剤で接着していく。同材はガリバリウム鋼板の上に有機系骨材を混ぜた塗装をして、焼き上げたもの。10年以上再塗装の必要がない。
カラーはブラック、ブラウン、オリーブの3色。ビスを使わないため、塗装事業者でも施工できる点が特徴。各拠点で施工研修も実施する。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1653号(2025/06/16発行)2面
-
1652号(2025/06/09発行)2面
-
1651号(2025/06/02発行)3面
-
1650号(2025/05/26発行)5面
-
1649号(2025/05/19発行)5面