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【YKK AP社長インタビュー】令和時代に求められる窓とは?

YKK AP
堀秀 充 社長
1362号 (2019/05/27発行) 7面
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YKK AP 堀秀 充 社長YKK AP 堀秀 充 社長

1957年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1981年3月YKK(旧吉田工業)入社。1989年6月より2006年9月まで米国勤務。2006年10月YKKAP経営企画室長。2007年4月執行役員経営企画室長。2009年4月上席常務事業本部長。2009年6月取締役上席常務事業本部長。 2011年6月、代表取締役社長就任。

 令和時代、窓はどう進化していくのか。大手メーカーのYKK AP(東京都千代田区)の堀秀充社長は「令和はトリプルガラスの時代」だと語る。窓ビジネスの「これから」を聞いた。

まだ多い、アルミ・単板の家

――令和時代で成し遂げたいことの「キーワード」を3つ上げていただきましたが、一つ目は「高断熱」ですね。

 昭和の時代というのはガラスがほとんど1枚の単板ガラスでした。それが平成最後では新築の90数%が複層ガラスになっているんです。それなら令和はトリプル、3枚ガラスの時代にしようと。昭和、平成、令和...、1枚、2枚、3枚とね。

――新築は複層化が当たり前になっていますが、トリプルとなると、まだまだ普及率は低い。既存住宅になるとこちらはまだまだアルミフレームの単板ガラスの家がほとんどですよね。

 トリプルガラスはリフォームを含めても2%しか普及していません。それと日本のストックは、約7割がまだ1枚ガラス。内窓を付けたものを入れたとしても、8割弱がほとんど断熱性能がない窓の家に住まわれています。

――そうなるとリフォームでは3枚、最低でも2枚に複層化し、フレームは樹脂にステップアップさせるのが令和時代ですね。普及は簡単ではないと思いますが、何がカギでしょうか。

 リフォームの時、例えば奥様に樹脂窓とアルミ窓を持っていっても、「何」っていう感じに思われるんです。性能は違いますが、消費者からすれば窓って正面から見ると、樹脂もアルミも変わらないように見えるんです。でも単板ガラスとトリプルガラスを横から見ると全然厚みが違うんですよ。引き違いのところでは6枚になりますからね。もう一目見て分厚い。私の体を横から見ているようなもんですよ(笑)。だから思うんですけどね、樹脂とか複合樹脂とかいろいろ言っているんですけど、リフォームで選んでもらうには普通の窓とは違うということが一発で伝わらないだめだと。

――窓改修の魅力をいかに伝えるかが大事です。

 キッチンやバス、トイレ、あとは外壁のペイントをやり直そうとか、見栄えの変わるリフォームは関心があるのですが、窓にはなかなか興味を持ってもらえないのが現状ですね。 

学校の室温は17℃以上

――断熱性を高めると室温が上がり、体に良いという研究データが増えてきています。健康メリットを軸にした提案も効果がありそうですが。

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