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キンライサー、全国CMで今期売上目標7...

キンライサー、全国CMで今期売上目標76億8000万円、「キンライサー塾」開講で施工体制も強化

キンライサー
佐藤公治 常務取締役
1478号(2021/10/25発行)15面
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キンライサー 佐藤公治 常務取締役

キンライサー 佐藤公治 常務取締役

前期の売上は64億円見込み、前年比128%増

給湯器の取り付け販売を行うキンライサー(東京都港区)が順調に売り上げを拡大している。前期の売上は前年比128%増の64億円となる見込みだ。有名タレントを起用したCMにより集客力が強化したことが背景にあるが、顧客への対応力アップのためにさまざまな施策を講じていることも一翼を担っているという。佐藤公治常務取締役に話を聞いた。

顧客対応を徹底強化

――順調に売り上げが伸びている要因は何でしょうか?

やはりCM効果によって知名度が上がってきたというところが大きいと思います。見積もり依頼が118%に達していますから、これまで積み重ねてきたものが徐々に浸透してきたといっていいでしょう。

――反響数が増えても顧客対応がきちんとできないと右肩上がりの成長は難しい面もあると思います。そのあたりの対策はどうですか?

1年前に弊社では「トレーニング部門」を設置しました。新入社員が1週間しっかりと研修することで、会社のことを理解できるようになったと思っています。品質管理の面でも「品質管理室」が少しずつ稼働し始めています。パートナーさんと契約する前は、必ず品質管理室が技術をチェックしてから契約に入るようにしています。また接客が向上しているという声も寄せられています。

――以前、コールセンターの顧客対応の品質を高めていくというお話をお伺いしましたが、そのあたりが影響しているのでしょうか?

そうですね。コールセンターは以前1カ所でしたが、東西に作ってからトレーニングが進んでいます。現在の顧客満足度は93%ですが、目指しているのは95%。施工時にお客様に対して5段階評価のアンケートを実施し、いただいた声を分析しています。

現在関東の顧客を対象に、依頼が直に営業へ行くようにシステムを開発したので、スピード感が増したと思っています。

繁忙期になればなるほど、お客様の半数はWEBで依頼をしてきますから、こうしたシステムの構築は大きいと思います。

――問い合わせ契約率はどのぐらいですか?

現在の契約率は44%で、昨年は42、43% でしたから、こちらも上がってきています。営業の戦力もアップしているんです。...というのも、以前は給湯器業界経験者を中心に採用していましたが、さまざまな業種で営業職を経験した人を採用し始めてから、パフォーマンスが上がっていますね。

そのため一人あたりのトーク時間が長くなったことで受注率が上がり、成績の良い人だと65%という今まで見たことがない数字が出ています。

「職人道場」と連携して施工部門の人材育成

――65%は高い。受注したあとは施工へとつながっていきますが、施工を手掛ける部門で何か行っている施策はありますか?

建設業界の人材育成を担う「職人道場」と連携して「キンライサー塾」という1カ月のコースを開講しました。これが功を奏して、施工部門も順調に人材が育ってきています。社内独立制度で独立する人も増えていまして、このままでいけば年収1000万円も可能だと思います。

また、正社員だけでなく、「修行してパートナーになる方法はないか」という他業種で働いてきた方たちの問い合わせも増えています。「キンライサー塾」に1カ月通って、現場で3カ月から半年ぐらい経験を積めば独立することが可能だと考えています。

――わずか、半年以内に独立できるとなると、施工体制を量産できそうですね。今後の目標をお聞かせください。

今期の売上目標は76億8000万円を掲げていますが、10月に全国でCMを流すこともあり、おそらく達成できると思います。

今後も給湯器に特化していく考えなので、他業種さんとアライアンスが組めて、餅は餅屋で紹介し合うスキームが理想的。そういう提携先があればうれしいですね。

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