給湯器の駆け付け交換を行うミズテック(神奈川県海老名市)は、首都圏を中心に仙台や札幌、名古屋など全国8拠点に約30人の社員が常駐し、前期の売上高で27億5000万円の実績を上げている。「給湯器駆けつけ隊」と銘打って最短30分で訪問し、急な依頼にも迅速に対応できるのが強みだ。会社設立からの成長を支えたユニークな経営手法について、水谷昌敬社長に聞いた。
営業1人で月120件受注
気がつけば赤字が4000万円
水谷昌敬社長
── 以前は流通会社にお勤めだったそうですが、そこから独立して起業したわけを教えてください。
前の勤め先を辞める前に、副業でやってみようと考えていたんですね。投資も必要なく、注文があれば商品を購入して工事するため、リスクもない。最初は一括見積もりサイトに登録して、10%ほどのロイヤリティと固定で1万円弱かかるだけだったので、それならやってみようという感じでした。
── その後は順調に業績を伸ばしていったのでしょうか。
毎日何かしら工事が入るようになって、本業にしてからも仕事に困ることはなかったんですが、ポータルサイトへの新規参入が増えてきたため、自社HPをPRする広告による反響獲得を始めました。しかし、法人化した2017年末に広告費をかけすぎ、あっという間に赤字が4000万円になりました。
── 創業当初からすさまじい展開ですね(笑)。さすがに改善に取り組んだのですか。

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