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OBフォロー術、創業から続く"花のお届...

OBフォロー術、創業から続く"花のお届け""自筆の手紙"を大切に

リフォームセールスマガジン (2014年12月号) 12~13P
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リフォームセールスマガジン

 三春情報センター 佐藤 倫明 さん

三春情報センター 佐藤 倫明 さん

全成約の5割以上がリピートか紹介

 「OB客を重視する理由は、契約率が高いことはもちろんのこと、他のお客様をご紹介頂けることも大きいです。先日はお客様のご兄弟に取り引き頂きました。『親子3代のお付き合い』を掲げる弊社は、不動産やリフォームを入り口に介護サービスなど多くの事業を行っていることが強みとなっています」(佐藤さん)。

 同社では、1度でも取り引きのあったOB客を「ゴールドメンバー」、同メンバーからの紹介客を「ロイヤルメンバー」と呼んでいる。全成約の5割以上がゴールドメンバーからの紹介かリピートだ。

 社としてのOB客フォローとしては、両メンバーをあわせた2万世帯にDMを月に1度送付している。加えて年に1度の記念日には『花のお届けサービス』を行っている。170人の営業マンが、OB客に対面で花をプレゼントするもので、創業以来続く、同社がもっとも大切にしている取り組みだ。事前に訪問の連絡をする営業もいるが、佐藤さんは「サプライズとしてアポなしで伺います」と、OB客との良好な関係に自信を持つ。

 花のプレゼント同様、創業当時から行っているのがハガキの送付。これは社員1人につき1日3枚、手書きで文をしたためるのが決まり。OB客宅には3カ月に1度届く計算になる。

三春情報センターの「旬の味覚サービス」花のコストは約500円、じゃがいもは送料込みで1000円強のコストをかける

昨秋に10年振り復活を果たした好評

 花のサービスは、昭和52年の創業後まもなく、現相談役である創業者のアイデアで開始した。工事時に、結婚記念日、誕生日もしくは成約日を事前登録。営業マンが直接届ける慣わしで、1度縁のあったOB客と良好なつながりを保てる。不特定多数に向けた紙の広告と違い、生花はインパクトが大きい。

 そして、特筆すべきサービスが10年前まで恒例化していた『旬の味覚』の配送だ。昨秋に復活し、不動産賃貸以外のOB客に北海道産のじゃがいも1箱を送った。

 「お礼の手紙が毎日10通以上届くほど好評でした。一度ご縁のあったお客様を大切にすることがうちの社風です。今年も配送予定です」(佐藤さん)

OBフォローの掟

  • (1) 経営理念である「親子3代のお付き合い」
  • (2) 年1度の「花のお届けサービス」をOB訪問のきっかけに
  • (3) 良好な工事でなくても、訪問繰り返すことで信頼を得る


この記事は、 リフォーム営業マンを応援するビジネス誌 リフォームセールスマガジンから抜粋しました。

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