ハイブリッドホーム 古澤 智一 代表取締役
サッシのビス1個が400万円の受注に
東京、神奈川に3店舗をもつリフォーム専業店・ハイブリッドホームの代表取締役で営業統括部部長の古澤智一さんは、おもに町田店に拠点をおき、きめ細かく顧客をフォローしている。
具体的には、各店舗から1.5キロ圏内の営業エリアを毎月訪問するホームアドバイザーを設けている。全店で21名いるホームアドバイザーが毎月1軒1軒顔を出し、なにか不自由なことや不満はないかを聞き出す。それを日報に書き、営業担当に報告。営業マンがすぐ顧客に対応するという取り組みだ。なんとホームアドバイザー経由で月間3000万円を売り上げる。
土地柄、周辺は高齢化が進む。網戸の交換、ふすまの張り替えといった細かい要望から相談を受ける。ときには、電球の交換も頼まれたりするという。
「ホームアドバイザーさんにはマニュアルのようなトークはさせないで、その人の持ち味を大事にしてもらっています。1点だけ、『できません』と結論づけないように指示しています。『何でもやります』と言って、とりあえず持ち帰ってもらいます」と古澤さん。サッシのビス1個を探したことから、400万円のキッチンリフォームにつながった例もある。
細かい要望にも応えることで、施工が終わってもなにかしら工事が入り、施主との間があかない。かゆいところに手が届くようなサービスが次の大きな受注につながっている。
子育て経験のある女性たちが活躍。コミュニケーション能力も抜群
10日間の留守を預かり、換気を頼まれたことも
町田店に在籍する6名のホームアドバイザーは子育てを経験した主婦がほとんどで、アドバイザー歴6年の人も。
「子育てしたり、し終えたりの経験がある人のほうがお客様に共感を得られる。若い営業社員が行くよりも説得力がありますね」(古澤社長)。
OB顧客との交流では、数回リフォームした顧客から、「10日間海外旅行に行くので部屋の換気をしてほしい」と頼まれ、鍵をあずかったこともある。換気したが、その間に台風が来て見回ったというエピソードも。
OBフォローの掟
- (1) ホームアドバイザーが営業エリアを訪問 ささいな困りごとをキャッチ
- (2) 押しつけのない"やんわりトーク"
- (3) 応急処置ではないしっかりとしたアフターフォロー
この記事は、 『リフォーム営業マンを応援するビジネス誌 リフォームセールスマガジン』から抜粋しました。オンライン書店「リフォームブックス」で購入できます。
