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OBフォロー術、主婦ホームアドバイザー...

OBフォロー術、主婦ホームアドバイザーが活躍世間話から困りごとをキャッチ

リフォームセールスマガジン (2014年12月号) 16~17P
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リフォームセールスマガジン

 ハイブリッドホーム 古澤 智一 代表取締役

ハイブリッドホーム 古澤 智一 代表取締役

サッシのビス1個が400万円の受注に

 東京、神奈川に3店舗をもつリフォーム専業店・ハイブリッドホームの代表取締役で営業統括部部長の古澤智一さんは、おもに町田店に拠点をおき、きめ細かく顧客をフォローしている。

 具体的には、各店舗から1.5キロ圏内の営業エリアを毎月訪問するホームアドバイザーを設けている。全店で21名いるホームアドバイザーが毎月1軒1軒顔を出し、なにか不自由なことや不満はないかを聞き出す。それを日報に書き、営業担当に報告。営業マンがすぐ顧客に対応するという取り組みだ。なんとホームアドバイザー経由で月間3000万円を売り上げる。

 土地柄、周辺は高齢化が進む。網戸の交換、ふすまの張り替えといった細かい要望から相談を受ける。ときには、電球の交換も頼まれたりするという。

 「ホームアドバイザーさんにはマニュアルのようなトークはさせないで、その人の持ち味を大事にしてもらっています。1点だけ、『できません』と結論づけないように指示しています。『何でもやります』と言って、とりあえず持ち帰ってもらいます」と古澤さん。サッシのビス1個を探したことから、400万円のキッチンリフォームにつながった例もある。

 細かい要望にも応えることで、施工が終わってもなにかしら工事が入り、施主との間があかない。かゆいところに手が届くようなサービスが次の大きな受注につながっている。

ハイブリッドホームは、子育て経験のある女性たちが活躍子育て経験のある女性たちが活躍。コミュニケーション能力も抜群

10日間の留守を預かり、換気を頼まれたことも

 町田店に在籍する6名のホームアドバイザーは子育てを経験した主婦がほとんどで、アドバイザー歴6年の人も。

 「子育てしたり、し終えたりの経験がある人のほうがお客様に共感を得られる。若い営業社員が行くよりも説得力がありますね」(古澤社長)。

 OB顧客との交流では、数回リフォームした顧客から、「10日間海外旅行に行くので部屋の換気をしてほしい」と頼まれ、鍵をあずかったこともある。換気したが、その間に台風が来て見回ったというエピソードも。

OBフォローの掟

  • (1) ホームアドバイザーが営業エリアを訪問 ささいな困りごとをキャッチ
  • (2) 押しつけのない"やんわりトーク"
  • (3) 応急処置ではないしっかりとしたアフターフォロー


この記事は、 リフォーム営業マンを応援するビジネス誌 リフォームセールスマガジンから抜粋しました。オンライン書店「リフォームブックス」で購入できます。

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