昨年、1億円の売り上げがあったゆとりフォームの山崎充博さんが徹底しているのは、とにかく顧客の話を聞くこと。意に沿った提案を行うためには何度でも打ち合わせ、信頼を得ることで売り上げを伸ばしている。
260人いる営業マンの中で8位
ゆとりフォーム(本社・東京都板橋区)
品川営業所リーダー 山崎充博 氏
《プロフィール》
ゆとりフォーム品川営業所の山崎さんは、2013年度は1億円を売り上げるトップ営業マン。今上半期も、250~60人いる同社全営業の中でも8位。
得意顧客から2500万円の大型受注
「リフォームは新築と違って、今あるものを活かしながら直します。難しい仕事ですが、その空間を仕上げることにやりがいを感じています。リフォームにたずさわる理由は、それ以外にはありません」と話すのは、260人いる営業マンの中で営業成績が8位の山崎充博さん。前期は年間で1億円の売り上げを達成し、現在は品川営業所のリーダーとして活躍している。
営業活動から現場管理まで一気通貫で手掛けながら、今期は上半期だけで既に3600万円を売り上げている。ゆとりフォームに新卒で入社し7年、まだ30歳と若いが同社の有望営業マンだ。
山崎さんは自身の営業スタイルを、客に「多くの選択肢を出すタイプ」だという。
「初回アプローチからクロージングまで一回でスムーズに行く場合もありますが、ヒアリング、見積り作成、プレゼンとお客様と何度もやり取りをさせて頂くことが多いです。正直、効率は悪いかもしれません。ですが、お客様とのお付き合いを一回限りにしたくない。やはり、あの人が担当で良かったと思ってもらいたいです」
担当案件の7割がOB客。何度でも打ち合わせ、相手の意見を真摯に受け止めるきめ細やかな仕事ぶりが顧客から買われている。その小さな積み重ねが大型工事を呼び込むこともある。
昨年受注した2500万の大型工事は、入社直後から付き合いのある客からだった。戸建てやマンションのオーナーで、これまでに20件ほど小規模工事を行っており、山崎さんの長年にわたる仕事ぶりが評価された。
築50年近い日本家屋を、親子が同居できる2世帯住宅へ全面改装することになった。介護の必要となった父親用にバリアフリーを施し、二階に娘夫婦の部屋を作った。廃墟だった物件を、基礎と柱と土台だけ残して、すべてをやり替える工事は実にやりがいがあったという。
その客からは、水垢が落ちない風呂の鏡を取り代える等、細かい注文も多かった。それでも親身なって接してきた。適当な仕事では後が続かない。
「お客様には小さな工事でも忘れないでいて欲しい」と語る、ひとつひとつの案件を大切にしてきた山崎さんらしいエピソードだ。
この記事は、
『リフォーム営業マンを応援するビジネス誌 リフォームセールスマガジン』から抜粋しました。
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