施主は60代の夫婦。多趣味ということもあり、モノがあふれているのが悩みだった。定年退職を機に一階をフルリフォーム。アイデアいっぱいの造作家具と収納で、玄関からリビングまですっきりとコーディネートした和モダン空間が完成。
この方に聞きました!
なごみ工房(千葉県佐倉市)
栗山映子 代表
一級建築士。インテリアコーディネーター、ライフオーガナイザー。佐倉市を中心にリフォーム・リノベーションをプランニング。20年以上東京・千葉のリフォーム会社においてプランナー業務に携わった後、約5年前に独立。働きながら家事や育児をする経験を生かしたアイデアあふれる造作家具・収納提案を得意とする。パースセミナーの講師としても活躍。
【ダイニング】
~家族とのコミュニケーション&大容量収納をかなえたダイニング~
掃除が大変なオープンではない収納であること、スペースをできるだけ広くという要望があった。家族とのコミュニケーションを楽しむ場所であることも大切なプランニングのポイントだ。
床やテーブルにモノがあふれていた。
(1) コの字型の大型カウンター収納
壁の上部には食器などを入れる開き戸の棚。何をどこにしまうかひとつひとつヒアリングしてプランニング。すべてすっきりと収まった。
(2)(3) 移動できるイスと新聞入れ
(2)は移動式のイスで子供や孫と食卓を囲むときに使用している。ふだんはすっきりとカウンターに収納できる。座面の下も収納スペース。イスに座ってカウンターで作業もできる。(3)は新聞入れ。
(4) 孫専用お菓子スペース
キッチンカウンターの下の扉式の収納は、お菓子入れ。孫が遊びに来た時用のお菓子を常備するのが楽しみの1つという施主の要望で取り付けた。
(5) キャスターつきのプリンターワゴン
コーナースペースに配線し、モデムやパソコンのプリンターをキャスター付のワゴンタイプの棚に収納。
(6) リビングの小物もすっきり収納
テーブルや床にあふれていた小物を収納。扉つきなので見た目もすっきり。
POINT!
カウンターにぴったり収納できる移動式のイスやお菓子入れは施主のアイデア。造作では「こんなものがあったらいいな」という思いをかなえることができる。市販にはないオリジナルだ。
【玄関・ホール】
~アイデアがいきる玄関とホール~
壁一面に収納を造作し、和テイストでコーディネート。玄関のドアもテイストに合わせてチェンジした。鏡扉の家具収納が一番のポイント。
(1) ニッチの飾り棚と間接照明
施主お気に入りの外国製の木彫り。ぜひ飾りたいという要望がありニッチにはめ込んだ。やわらかな間接照明の明かりが飾り棚を演出している。
(2) 鏡を扉にしたアイデア収納
既存の姿見を扉に加工し、壁の厚みを利用した収納を造作。電灯や印鑑、鍵や来客用のスリッパをニッチ収納。奥行は10センチほどだが必要なものがすべておさまり大好評。
姿見兼扉を開けた状態
POINT!
玄関やホールでは印鑑やカギ、スリッパの置き場所は悩みどころだができるだけすっきりとした空間にしたいもの。アイデアと「こうしたい」という施主の小さな要望を聞き逃さず取り入れることで満足度もアップする。
【特集】
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