"ひとりでできた!"自立支援型リフォーム
今回紹介するのは、生まれつきの障がいのため足が不自由で、車椅子の生活を送る小学1年生の女の子・南野裕月歩(ゆづほ)ちゃんのための、自立支援型リフォームだ。車椅子でも出入りがしやすい玄関アプローチをはじめ、室内や浴室・トイレに設置した手すりのおかげで、これでまの生活が一変。安全で快適な生活が送れるようになった。
施工したのは...
ハートステーション(東京都練馬区)
高田修社長
バリアフリーリフォーム専門店として2001年に創業。2級建築士、福祉住環境コーディネーター1級、福祉用具専門相談員の資格を持つ。
お施主様は...
南野さん 御一家
5人のお子さんがいる大家族。左端から時計周りにご主人の南野恒久さん・長女の裕梨音さん・次男の恒進くん・奥さんの裕子さん・次女の裕香莉さん・三女の裕月歩さん・長男の恒心くん。
車椅子の置き場所を変えただけで快適に
リフォーム前は玄関に車椅子を置くスペースがなく、外出の際は家の外に置いている車椅子まで裕月歩ちゃんを抱き抱え車椅子に乗せていた。誰かの介助なしでは1人での外出が困難で、さらに雨の日は車椅子が雨ざらしにならないよう車の中に保管するため、使用の際は外に出て出し入れする必要性があり不便だった。
南野さん夫婦は共働きだ。小学校に進学した裕月歩ちゃんは、放課後を送迎付きの児童デイサービスで過ごすようになった。そのため、一人で家を出入りできるなど、自立的な生活が送れるようなリフォームを本格的に検討することになったのだ。
今回のリフォームでは、玄関スペースを0.75坪広げ玄関内に車椅子の置き場所を確保。さらに玄関の段差をなくしスロープも新設。玄関はなんと電動タイプの引戸だ。これにより帰宅後、1人で玄関の中に入り、手すりを使って自力で家の中に入れるようになった。
1人で出入りを叶えた快適な玄関
玄関の段差をなくしスロープに。大きな屋根があるため、雨の日でも濡れずに家の中に入れる。また、電動の玄関引戸で車椅子での出入りがより便利に。カードキーなのも嬉しい。多少費用がアップしても、毎日の負担を減らしてあげたいという裕月歩ちゃんへの思いが詰まったリフォームだ。
玄関の段差があり、さらに通常の玄関ドアでは車椅子での出入りが困難だった。アプローチ部分を玄関スペースとして使うことに。
