未来の工務店経営
工務店はいかに住宅ストックビジネスに取り組むべきか。2月20日、工務店団体のJBN(東京都中央区)がこのようなテーマのセミナー・シンポジウムを開催した。
工務店のストックビジネスについて討論
5つの可能性
青木宏之会長はこれからの工務店は5つのビジネスの可能性があると話した。1つ目は性能向上リフォーム。長期優良住宅を作ってきた技術力を生かした工務店ならではのリフォームが提供できると指摘。「町のリフォーム屋さんのような水まわり、内外装ではなく、耐震と断熱ができる、そこが工務店のリフォーム」と話す。2つ目は建物調査(インスペクション)。これは工務店が建築士を抱え、設計事務所登録しているケースが多いため。不動産会社からの依頼を受け「インスペクターとして生き残るという選択肢もある」(青木会長)。3つ目が中古住宅流通。青木会長によればJBNは中堅工務店3000社の団体で、40%が宅建登録。「本当に不動産のプロとしてやっている会社はほとんどないが、中古のマーケットに目をつけることが大事。ただ、JBNは長期優良住宅が建てられる団体として作られた。不動産会社と競争するのではなく職人がいる工務店として生かしていくことが大事」(同会長)。4つ目は木造の非住宅建築。最後は新築を続けること。

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