被災地住宅復旧プロジェクト「リフォーム応援隊」
「工具を送って下さって本当にありがとうございます」
東日本大震災で被災された地域の工務店やリフォーム会社から、感謝や喜びの声が、本紙に続々と寄せられている。リフォーム産業新聞社が推進本部となり、6月末からスタートした被災地住宅復旧プロジェクト「リフォーム応援隊」による支援に対する反応だ。現地の住宅改修はこれからが本番。さあ、全国のリフォーム会社、工務店の力で応援していこう!
全国のリフォーム会社、工務店の力で被災地の住宅復旧を応援しよう
岩手県の大船渡市や陸前高田市、宮城県の気仙沼市、亘理町、山元町。今回、紙面で紹介しているのは、これらの地域で工事関係の仕事をしている方々だ。津波で家族を亡くしたり、家や事務所を失った人も多いが、どの人もみんな復旧に向けて懸命に働いている。
▲ スマイル・サービス(岩手県 大船渡)
▲ 柴田建設(岩手県 陸前高田)
▲ 吉田建設(岩手県 陸前高田)
「社長の父と母、そして経理を担当していた姉をいっぺんに津波で失ってしまいました。自宅も事務所も全て流され、一時は仕事をやめてしまおうかとも思いました」岩手県陸前高田市の柴田見さんは被災直後のことを振り返ってそう語る。
しかし10人いた従業員達から「一緒に頑張りましょう」と励まされ、再起を決意したという。
▲ 共和建設(岩手県 陸前高田)
▲ 吉田工務店(宮城県 気仙沼)
▲ 熊庄建設(宮城県 気仙沼)
今、現地の工事業者の人達が例外なく困っているのが、被災地で急増した住宅の建て直しや改善の需要に応えきれずにいることだという。
「OBのお客さんや近所の方々から毎日のように、どこを直してくれとか家を見てもらいたいとご相談いただくんですが、日曜も休みなしで働いてもとても手がまわり切れません。本当に申し訳ないと思っています...」(宮城県山元町の鈴木隆さん)
▲ 佐善工務店(宮城県 亘理)
▲ 鈴久建設(宮城県 山元)
特にここへきて各地の避難所が閉鎖されたことで、壊れた自宅に戻ってきた住民の人々からの改修依頼が急増。しかし、地元の工事業者は人手が足らないだけでなく、商売道具である工具を津波で失ったり、作業車などもなくしており、ただでさえ忙しい仕事が進まずに困っているという。
「リフォーム応援隊」では、こうした被災地で奮闘している工事業者の人々を側面支援しようと、第一段階ではまず、工具の寄付などのモノ支援を実施。これまで、全国多数のリフォーム会社・工務店からの寄付協力によって、コンプレッサー、インパクト、丸のこ、電動カンナ、ドリル、モンキー、エアー釘打機など様々な中古・新品の道具類を現地に送ることができた。今回、寄せられている感謝の声はそれに対するものだ。
さらに今後、第二段階では職人派遣などのヒト支援も計画している。
被災地住宅復興プロジェクト「リフォーム応援隊」の概要はコチラ
なお、応援隊に参加した会社や個人には支援参加のロゴマークや、上記のような写真が推進本部のリフォーム産業新聞社から送られる。是非、積極的な参加をお願いしたい。
支援参加者募集中
これから支援参加したいという方は、下記の要領で推進本部までお申し込み下さい。また、詳しい内容をお知りになりたい方もお問い合わせ下さい。
問い合わせ先
推進本部 株式会社リフォーム産業新聞社
TEX : 03-6252-3450
FAX : 03-6252-3461
E-Mail : kaneko@the-reform.co.jp (担当 金子まで )

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