国土交通省は3月27日、2020年に中古流通とリフォーム市場倍増に向けた施策の方向性「中古住宅・リフォームトータルプラン」を公表した。昨年2月より6回の検討会を重ね、それぞれのマーケットの課題と改善策を討議していた。
リフォーム市場の環境整備として今後推進するのは、工事費用、事業者、リフォームの進め方、効果・メリットなどに関する情報提供を行っていく点。また、トラブルを防止するために瑕疵保険の普及を進める。構造・防水部分については20年に保険加入率30%という数値目標を設定。
一方、中古住宅市場の整備については、性能評価・表示の普及を図る。評価した住宅を流通数の20%にまで押し上げる計画。
また、中古住宅の1次エネルギーの消費量を示す制度については、新築にが今年度中に具体化。それに伴い中古市場でも導入を進める。
さらに既存住宅を「長期優良住宅」として認定する制度も2013年に整備する計画だ。
前田武志国土交通大臣は、税制や補助金についても「今まで新築にずいぶん厚くやっていたものを(ストックの分野に)切り替えていく」と話した。
≪中古住宅・リフォームトータルプランのポイント≫
- 2020年までに市場規模を20兆円に
- 工事費、事業者、リフォームの進め方、メリット等の情報発信強化
- リフォーム工事のトラブル工事防止(瑕疵保険等の普及)
- 補助金、税制優遇等をストックの質向上に関するものに重点
- 既存住宅の長期優良住宅認定制度の整備
- 宅建業者、中小建設業者のスキルアップ
- 異業種の参入、連携促進

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