国土交通省は平成24年度、第2回住宅・建築物省CO2先導事業の採択結果を公表した。
同事業は省CO2の実現性に優れた住宅・建築プロジェクトを公募によって募り、支援するもの。平成20年度から国土交通省が実施している。今回は既存住宅・建築物の改修に関する4件を含む全32件の応募があり、そのうち10件(既存住宅・建築物の改修は2件)の提案が採択された。
改修に関する採択提案の1つ目は長谷工リフォームの「高経年既存低層共同住宅の総合省CO2改修プロジェクト」。居住者が住みながら外断熱改修、スマート化改修と設備の高効率化を同時に行うことで建物の延命化と価値創出を図る内容だ。
2つ目がエネルギーアドバンスのESCO方式を活用した既存集合住宅(中央集熱型)省エネ・省CO2改修事業。コージェネレーションや太陽光発電を利用した省エネルギーの改修費用を光熱費の削減分補うESCOスキームとなる。住民の費用負担が課題となる既存共同住宅の省エネ化を進める内容だ。
上記の2つの提案は今後、他の共同住宅に波及・普及できる取り組みとして評価された。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1655号(2025/07/07発行)4面
-
1655号(2025/07/07発行)2面
-
1654号(2025/06/23発行)19面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
2025/06/20掲載