全国住宅営業認定協会(東京都千代田区、瀧本真也代表)では、「買取再販士」の資格講座をスタートさせた。
同資格は、中古住宅を買い取ってリフォーム・リノベーションし、再販する買取再販ビジネスに対応するためのスキルを取得したプレーヤーに与える認定資格だ。
瀧本真也代表
同協会ではこれまで、住宅販売士、リフォーム提案士、戸建て管理士と3資格を立ち上げてきたが、今回で4つ目の資格となる。
新資格立ち上げの背景には、業界における買取再販への注目の高まりとウッドショック以降の新築業界の低迷、顧客への価格転嫁がうまくいかずに苦戦しているビルダーが多いことがある。そのなかで、買取再販をきっかけにビジネスを広げていくための資格として用意したものだ。
「私たちと取り引きのあるビルダーのなかにも、1棟あたり200万~500万円上げざるを得ない状況でも、うまく価格転嫁できずに大変な思いをされている事業者は多くいます。なかにはそのまま倒産する会社も。かといってマーケットは新築購入できる層ばかりではない。また、新築ビルダーが100万~200万円のリフォームを数多く受注していくには、これまでのビジネスとはかけ離れてしまうという意味で難しい。そういう意味で買取再販ビジネスは、1000万円超のリノベーションのモデルとしても使えますし、不動産業としての買取再販ビジネス以上に、工務店にとっては広げていける可能性がある。この資格をその入口として活用してもらいたい」(瀧本真也代表)
これまでの資格と同様、体系立てた人材育成プログラムを持っていない住宅事業者も同講座を受講することで「買取販売士」資格が付与される。
同協会の受講プログラムは、短期間で必要最低限の基礎知識が学べることが特徴だ。買取再販士については仕入れ、リフォーム・リノベーション、再販のポイントをおさえて学ぶことができる。
受講時間はウェブで1日、一定の合格基準を満たすとその日のうちに資格が認定される。
ウェブ受講以外にも内容をカスタマイズしたり、出張講座にも対応している。
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