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子育てエコホーム支援事業、3カ月超の審査遅延発生事務局「システム不具合が原因」

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子育てエコホーム支援事業、3カ月超の審査遅延発生 事務局「システム不具合が原因」

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省エネ住宅の新築やリフォームへの補助金制度「子育てエコホーム支援事業」(国土交通省主幹・予算2500億円)において、申請をしても審査がなかなか完了しないという事態が起きていることがわかった。

当初の予定では申請に不備がない限り1カ月半~2カ月程度だったのが、現在は、3、4カ月以上を要す事例が出てきている。同事業事務局は10月2日時点で本紙の問いに対してこれを認め、4日にホームページ上で正式に発表した。

子育てエコホーム 審査遅延

事務局ホームページより(10月4日)

原因は何か。事務局は申請システム開発の遅延、審査システムの障害、その解消などに時間を要したからだと明かした。「システムの不具合により遅延という形になってしまい、大変申し訳なく思っております」(同事業事務局担当者)

事業者からは9月頃、本紙に不満の声が寄せられていた。例えば、リフォーム事業者のアイライフ(埼玉県入間市)によると、5月に3件の工事を申請したものの、審査中の状態が続き、8月末にようやく2件分が審査完了。残る1件、そして6月以降に申請した工事すべてが10月を過ぎても審査中のままだという。同社では申請の遅延をエンドユーザーにダイレクトメールで通知しているが、それでも問い合わせの電話が後を絶たない。「先進的窓リノベ事業(環境省)の方は順調に審査完了しているのに、この対応には困ります」との声を上げる。

タカハシリフォーム(東京都江戸川区)においては、4月に工事完了した案件も事務局の都合で7月まで申請できず、申請後もまだ審査完了の連絡はない。髙橋哲也社長は、「この状態で決算となれば、これでは税務処理にも影響してきてしまう」と頭を抱える。

同事業の申請に対する声はSNS上でも目立つ。「3月に申請した時には7月入金と言われたのに、振り込まれず遅延が続いている」「4月に申請したにもかかわらず9月を過ぎても審査が未完了のまま」

11月を目途にシステム障害が解消され、当初予定していた審査期間が実現すると事務局担当者は見通しを立てる。「審査完了の後、交付が決定した後の入金までの手続きについては、特段の事情がないものについては、当初予定に沿って順次進めさせていただいております。なお、審査完了より入金までの期間は、個別の申請の審査完了後の交付決定通知日の日付により異なります。金融機関との手続きの工程上、通常は、毎月20日までに交付決定されたものについて、翌月末に入金となります」

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