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グッドデザイン賞、多数のリノベ作品が受賞

グッドデザイン賞、多数のリノベ作品が受賞

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 毎年優れたデザインや活動を表彰するグッドデザイン賞の2013年度の結果が発表された。リフォーム関連については、古民家を改修したプロジェクトが多数受賞した。

 特に評価の高い「グッドデザインベスト100」の中で、唯一リフォーム作品で入賞したのは、築180年以上の古民家再生プロジェクトのみ。受賞企業は渋谷達郎+アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所

 同住宅は愛知県新城市にあり、都会の子供達や親向けの田舎暮らし体験の場として利用されてきた建物。長年の風雨による損傷や、湿気や通風の問題があり、今後の活用を見据えた改修が必要となり、改修に至った。  ユニークなのは、ソーシャルネットワークでの情報発信をもとに、管理者や地域住民、学生らが集まり、セルフビルドによる再生という形をとった点。審査員は「改修によって新しい命が吹き込まれたこと、人々の間に交流が生まれセルフビルドによる改修工事が始まったことが現代的」と評した。

 ベスト100以外の受賞作品には、被災した古民家を再生したプロジェクト「茨城町の古民家」(金沢建築設計事務所)などがある。同様に築100年の古民家を再生した「住宅改修 ~つなぐ家~」(新産住拓)も受賞(表参照)。

グッドデザイン賞を受賞した主な作品
グッドデザイン賞を受賞した主な作品

 審査委員長の深澤直人氏は「以前はデザインやカラーなどの表層的な要素を基準にしていたが、最近は機能に見合ったデザインになっているかなど深く切り込んだ観点で作品を決めている」と話す。 今年のグッドデザイン賞は審査対象3400件中、受賞作品は1212件。ベスト100の受賞作品は11月1日から4日間、東京・赤坂のミッドタウン・ホールにて展示され、来場者投票により大賞が決定する。大賞、各特別賞の発表は11月7日。

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