1000万円超のリフォームが増加している―――。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会がこのほど発表した「平成25年度第11回住宅リフォーム実例調査」で、こんな結果が明らかになった。協議会では平成24年9月から平成25年8月の間にリフォームが完工した1557件を調査した。
30代以下、7割が「500万円超」
戸建て住宅のリフォーム契約金額で最も割合が高かったのは1000万円超の高額リフォーム。前年度比9.4ポイント増加し、全リフォームのうちの31.8%となった。マンションも前年度比8.9ポイント増加し、19.1%となっている。リフォームの大型化が進んでいる。
リフォーム契約金額(時系列比較)
監事・環境整備委員会委員長の黒岩幹夫氏はこう話す。
「一つは30代以下が中古住宅を買って大型リフォームをするケースが増えてきていること。若年層は家を買わずに、親の家の相続をきっかけにリフォームして住むこともある。この場合、土地代がいらないので上物にお金を使うことができる。マンションの場合、従前は内装や設備だけの買い替えが多かったが、最近はリノベーションがかなり行き渡ってきた」
30代以下・戸建ての施主の1000万円超のリフォームを行った割合は49.4%。500万円超だと、約7割となる。40~70代のすべての年代でも、500万円超の割合が最も高い。
50~60代のリフォームした住宅(戸建ての場合)は注文住宅・分譲住宅が7~8割を占めるが、30代以下の層では4割にとどまる。30代以下のリフォームした住宅(戸建ての場合)は他の年代に比べて高いのが「親からの相続」で31.5%。中古住宅購入が22.5%。
30代以下でマンションリフォームした施主の物件は、新築で購入した物件が13.5%。それに対して中古マンション購入が67.6%となっている。

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