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リフォーム・中古住宅流通の市場規模、10年後20兆円へ

リフォーム・中古住宅流通の市場規模、10年後20兆円へ

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国土交通省は2011年2月9日、2010年6月に閣議決定された「新成長戦略」で策定することとされている中古・リフォーム市場の整備のための具体的な施策を検討する「中古住宅・リフォームトータルプラン検討会」の第一回目の議会を開催した。この検討委員会では、単にリフォームだけの活性化策を練るのではなく、需要促進に密接な関係のある中古住宅の流通市場の整備についてもあわせて検討していく点が特徴だ。

中古・リフォーム市場活性化の方向性と現在の取り組み

中古流通の促進も

市場規模拡大の推計目標は2020年までにリフォーム・中古住宅流通のどちらの市場においても現状の倍である20兆円の市場規模へと拡大させることだ(表を参照)。検討委員では「消費者・生活者視点に立った中古住宅・リフォーム市場への再編。消費者に安心と魅力を提供する中古・リフォーム産業」を理念に施策を検討していく。

キーワードは「安心」と「魅力」。第一回議会では、その「安心」と「魅力」を提供するための国土交通省の取り組みの確認と今後の方向性が示された。

瑕疵保険、8177戸

まず、リフォーム市場における「安心」面では、瑕疵保険と消費者の相談体制の整備が大きなテーマ。瑕疵保険については、2010年の3月18日から2011年の1月1日まで、8177戸の申し込み実績。今後は、リフォームと中古売買を組み合わせて利用できるものなど、事業者・消費者に使いやすい商品の開発を進めていく。

3749件の相談

そして、相談体制の整備については、2010年の4月から3つの取り組みがスタートしている。①リフォーム相談制度は、2011年の1月1日までに3749件の実績。年間5000件の見込みだ。そして、②弁護士による無料専門家相談制度は230件(H23、1月1日まで)。年間500件の見込み。③リフォーム見積チェック制度は229件(先に同じ期間)で年間500件見込み。これらについて、今後はさらに消費者保護のための悪質事業者対策を行っていく考え。また、インターネット等を利用した、事業者情報をよりオープンにして選びやすくするといったサービスも検討課題となっている。

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