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家電量販店の上新電機(大阪府大阪市)が住宅リフォーム事業の本格強化に動く。「Joshinまごころリフォーム」の名称でキッチンやバス、トイレ、洗面化粧台といった水まわり商材の販売を推進し、4月からの来年度は今期の倍以上となる100億円の売り上げを目指す。さらに3年後には、300億円事業への拡充を狙う。
上新電機が水まわりリフォーム事業を開始したのは、昨年の4月中旬。初年度は水まわり商材の中でもトイレを中心とした販売に取り組むため170店舗超にトイレ展示を開始。2カ月経過した時点で200台、3800万円を売り上げた。通期では、当初計画していた1億円のトイレリフォーム売り上げを大きく上回り、約3億円となる見込みだ。
4月からは、直営176店舗でキッチン、バスの販売を開始。随時、キッチン、バス、トイレを展示したリフォームコーナーを開設していき、販売強化に動く。
「40坪弱のリフォームコーナーを作り、今期中に約65店舗を開設します。展示商品は検討中ですが、キッチン3台、バス3台、トイレ5台が基本です」(スマートライフ推進部・笹沢淳部長)
営業は、従来リフォーム事業の中心となっていた太陽光とオール電化の販売をしてきた独立部隊が行う。現在は65人が所属しており、各店舗から引き継ぎ、提案を行う仕組みだ。
また、営業の効率化を進めるため、「JUMPシステム」という独自システムを開発。全営業マンが持つタブレットから各顧客情報を入力して送信すると、センターで見積もりを一括作成するシステムで、提案のスピードアップなどが図れる。
「将来的には水まわり商材以外の販売もあり得ます。ただ、システマチックにできるものだけ、ある程度経験や知識が必要なことはやりません。リフォームをやっている家電量販店ではなく、家電量販店のリフォームを極める。例えばレンジフードでもノンフィルターと打ち出してもエンドユーザーはなんのことかわからないですから、知ってもらえるようにしたい。知ってもらえればリフォームをする人はいっぱいいますよ」(笹沢部長)

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