あなぶきホーム(香川県高松市)は今年、中古住宅のリノベーションに注力する方針だ。グループ会社の不動産事業と連携を図り、物件の紹介からワンストップで提案できる体制を整える。
とくにマンションリフォームでは年に数棟の実績があることから、4LDKで1500~2000万円クラスのリノベーションをメーン対象に想定する。
あなぶきホームは、「香川県内ではマンションの棟数はそれほど多くないが、築30年以上のマンションが増加しており、需要は見込める」(トータルホームサービス部・三宅規之部長)としている。
一方、戸建てではリノベーション需要はそれほど高くなく、年配層の介護保険を利用したリフォームなど、困りごとを契機とした大型改修が多いという。こうした現状から同社では、リフォーム需要の掘り起こし策として、「今の住まいを無料診断キャンペーン」を3月末まで実施している。どうリフォームをしたらよいか悩むユーザーに対して、同社のリフォーム診断士が目視できる範囲で家の点検を2時間程度かけて行い、診断書を作成した上で最適なリフォームを提案する。今回初めての企画となるが、問い合わせが数件あり、うち1件では見積りまで話が進んでいる。
あなぶきホームでは定期点検を最大20年まで保証するなどアフターメンテナンスに従来から取り組んでおり、新築1年以内のOB客に向けた顧客に対し、メンテナンスの説明や長期保証の内容を説明する「住まいの学習塾」を開催するほか、10年目のオーナーに向けても「保証の延長説明会」を実施している。点検は無料で、修繕や補修は無料と有料のケースがあるが、こうしたOBフォローをしっかり施すことで、リフォーム受注につなげている。

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