山形県で10年連続着工1位をキープ
山形県で10年連続住宅着工棟数ナンバーワンのクリエイト礼文(山形県山形市)が手掛ける規格住宅UNITEHOUSEが堅調な伸びを見せている。同社の強みは明確なターゲティング戦略と誰でも購入できる価格設定を実現した建築ノウハウにある。さらに、2010年から開始したFC事業も拡大している。事業責任者の大場友和専務に聞いた。
QOL(クオリティオブライフ)=一生涯の幸せを考えた家づくりのコンセプト
経済性と合理性でコスパ重視
UNITEHOUSEの商品力を支えるポイントの一つは、明確に絞ったターゲット層だ。初めて家を持つ一次取得者で、土地は持っていない。年齢は20~30歳代で、世帯年収が300万~400万円。現在、アパートに住んでいる。ボリュームゾーンとなっている若年層に絞った上で、さらに「一度も住宅購入を考えたことがない」「自分達が住宅購入ができることに気が付いていない」という思考傾向を考慮。そういった層が納得して購入したいと思うような経済性と合理性を住宅プランに盛り込んでいる。
共働きには不要のベランダをカット
例えば、同社のシンプルな「箱型の家」には、基本的に2階のベランダが無い。これによって、大幅なコストカットを実現できるだけでなく、スペースを有効活用できる。働き盛りの若い夫婦が大多数を占める中で、共働き世帯も多い。また、最近では花粉症などの環境要因を気にして、ベランダに洗濯物を干す家庭も以前より減ってきていることから、意外にも同プランは若いユーザー層に受け入れられやすい。現に同社が本社を置く山形県は、共働き世帯の比率が全国で2番目に高い(2018年総務省調べ)。

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