断熱や耐震など住宅性能はもちろん、デザイン性、動線などの暮らしやすさのトータルプロデュースを重視しているのが中島工務店(岐阜県中津川市)だ。施主に性能向上リフォームの魅力をどのように提案しているのか中島創造新木場展示場所長に聞いた。
改修では既存の天井を取り払い、屋根(小屋)部分の耐震補強をして、梁を見せた勾配天井に
施主に住まい方のアドバイスも
同社ではデータ測定やシミュレーションなどに注力している。設計前には、1~2週間、脱衣室やトイレ、廊下等の各所に小型のデータロガーを設置。各室がどの程度の温度域なのかを計測している。断熱工事によってどのくらい環境が改善するのか、シミュレーションソフトを用いて具体的な数字で示すためだ。
使用するシミュレーションソフトは「住宅性能診断士ホームズ君」や外皮計算ソフト「QPEX」、温熱設計総合ツール「環境デザインサポートツール」、住環境シミュレーションシステム「マドリックエコナビ」、木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat」など。各ソフトの長所を生かしながら駆使している。「住宅性能ももちろん大事ですが、デザインや動線も含めた住まいの豊かさのバランスが大事です。そのためデザインをしていく時に計算が難しかったり、もっと細かく計算した方が良い場合が出てきたりすると、さまざまなソフトを使っています」
シミュレーションを行い、顧客が最も興味を引くのは光熱費だと中島所長。次点で室内温度の変化などだ。だが、実際に改修して施主が最も喜ぶポイントはあたたかさだと語る。
「住宅性能診断士ホームズ君」のシミュレーション結果

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