ローコスト脱却、断熱と耐震性能を訴求
「資金繰りが厳しく、会社が潰れてしまうのでは、と感じました」と打ち明けるのは、宮崎県にある正工務店(宮崎市)のプランナーの石留夏子氏だ。
新築の年間着工棟数6棟を目標にする同社だが、コロナの影響もあって前年はわずか2棟に減少。同社の当時の坪単価は40万円台で、1棟の単価は1500万円ほど。利益の確保に苦しんでいた。「性能は悪くないのですが、ローコスト住宅並みに単価が安かったので、何かを変えなければいけないと焦りました」と石留氏は振り返る。
危機感を覚えた石留氏は、社長に経営方針の転換を訴えた。低価格路線から脱し、全館空調システムによる省エネ住宅を売りにする方針に切り替えることを提案する。

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