新築、リフォームを手掛ける井上工務店(大阪府高槻市)は、本社1階にアメリカン雑貨店を開業。物販を通して本業となる工務店の受注に繋げている。
同社は創業45年を機に同地に本社を構えた。しかし、建物の外観から「高そうな工務店」と見られることもあったという。そこで気軽に立ち寄れる工務店を目指し、新事業を検討。2022年9月にアメリカン雑貨店「COLOR」を開店するに至った。本社1階には2つの打ち合わせスペースがあったが、その1つを店舗に改装。約10坪の店内に約4000アイテムが並ぶ。
アメリカン雑貨店「COLOR」
店内にはサインプレートなど約4000アイテムが並ぶ
ショーウインドウから色とりどりの雑貨が見えることもあり、来店客は着実に増えている。客層は10代の学生から70~80代までと幅広い。開店から1年半が経過し、工務店の集客は1割増加した。同社では雑貨店から工務店に「紹介」という形を取っているが、昨年は紹介により約1000万円の受注があったという。
同社の総務部部長兼COLOR店長の高島稔氏は「当社はリフォームから注文住宅、店舗などさまざまな工事に対応しています。工務店での打ち合わせの帰りに雑貨を買っていく人もいます。雑貨好きと工務店の顧客層は親和性が高いです」と話す。
現在、アメリカン雑貨は卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」から仕入れている。今後はさらに店舗を拡大して、アウトドア用品など取り扱い品目を増やしていく予定だ。
総務部部長 COLOR店長 高島稔氏

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