受注につながる診断術 《特集》
北洲(宮城県黒川郡)は屋根点検に「高所ポールカメラ診断」を行っている。カメラが付属したポールが高さ10m超に伸び、検査員は屋根に登らず劣化箇所をチェックできる点が特長だ。
リモコンによってカメラを上下左右に移動できたり、ズームも可能。瓦一つ一つを間近でチェックできる。
劣化箇所はモニター画面に映る映像をリアルタイムで施主と一緒に確認できる。
「一般的な屋根診断の場合、検査員が屋根に登ってチェックしますが、お施主さんには屋根がどうなっているのかすぐには分かりません。また、悪徳業者にだまされたくないと思っているお客さんほど、自分でも確認したいと思っている方が多く、検査員だけが屋根に登る診断方法に不信感を持っています。劣化を一緒に確認できることで信頼され、その後のリフォームの契約にもスムーズにつながっている感じがします」(岩城直洋事業部長)。
カメラの付いたポールを伸ばして屋根を調査。施主と一緒に劣化を確認できる。
また、屋根に登らずに済むため点検作業の危険性も少ない。同社では2名体制で診断を行い、住宅の2〜3カ所でカメラ診断を行い、各部位を撮影。写真は報告書に利用する。
同社では屋根の診断、外壁の診断、床下、小屋裏のチェックなど、総合診断を一つの売りにしており、住宅検査を重点に置いたリフォーム営業を推進している。
カメラは日立アドバンストデジタルが開発した商品。新築部門のアフター点検でも導入しており、約10台を所有している。

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