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エイブル、「プリント壁紙」で勝負

エイブル、「プリント壁紙」で勝負

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要約すると

・任意の写真を賃貸物件の壁紙にできる印刷施行サービスが好調
・物件に付加価値を与えることにより、家賃を上げても入居数増加
・空室化が進む中、いかにして「他にはない部屋」が実現できるかが鍵


好みの写真をクロスに

 賃貸大手エイブルグループのエイブルリフォーム(東京都港区)が昨年5月に開始したプリント壁紙の印刷施工サービスが好調だ。半年で750件の賃貸物件に施工し、空室だった物件に入居希望が続出している。同社は、「オンリーワン賃貸」を増やすべく、新たなサービスにも着手している。

エイブルリフォーム 物件オーナーが撮影したニュージーランドの風景が壁紙に物件オーナーが撮影したニュージーランドの風景が壁紙に

画像が壁紙に

 同サービスは、写真やイラストを大きく引き伸ばして印刷した壁紙を施工する、同社のオリジナルのサービスだ。自社に印刷機を持ち、7色刷りで従来のプリントクロスよりも鮮やかな色になることが特徴。

 価格は、2.5mまでは1律3万円。5m未満の場合は平米9000円、10m未満の場合は平米8000円(参考価格)となっている。個性の強い部屋を作り出すことができるので、他の物件と差別化ができる。

 これにより、空室がユーザー注目の物件に生まれ変わっている。

 築24年、洋室8.5畳ワンルームのアパート物件ではニュージーランドの農場の風景が壁紙になった。オーナーが以前旅行に行ったときに撮影したもので、同社グループの賃貸営業マンから提案されて、半信半疑ながら施工したという。

 ウェブサイトに施工事例として掲載したところ、すぐに問い合わせがあった。20代前半の女性で、壁紙を詳しく見たいのだという。実際案内したところ壁紙をじっくり覗き込み口を開いた。「この白い動物はヤギですか?羊ですか?」

 「その女性は羊が大好きで非常に強いこだわりを持っていました。最寄り駅から徒歩で16分もあり、立地的にはイマイチ。しかし、月家賃4万1000円の物件が4000円アップして入居が決まりました。『立地』、『利便性』といったものでは評価できない付加価値をつけることが、非常に強力な空室対策になるのではないかと考えられるのです。たった一人でもその人に刺さる『オンリーワン物件』が今後の重要なテーマになると考えます」(三嶋哲社長)

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