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新築そっくりさん、体感型店舗オープン

新築そっくりさん、体感型店舗オープン

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住友不動産(東京都新宿区)は11月22日、首都圏初となる新型ショールームを新宿住友ビル内にオープンした。テーマは体感型。同社が推進する「新築そっくりさん」の新規受注を伸ばす新戦略となる。

ショールームの特徴は、店舗内に昭和40年代の家を再現した「ビフォーゾーン」、完成後イメージを確認できる「アフターゾーン」、耐震補強の施工技術がわかる「工事中ゾーン」の3つの空間展示を行っている点だ。

新築そっくりさん、体感型店舗オープン
昭和40年代の老朽化した住宅をイメージした空間(上)と全面改装で再生されたモデルルーム(下)

「ビフォーゾーン」では、実際にリフォーム工事の解体現場から集めた古びたキッチンや建具などを設置し、新品のキッチンなどの設備・建材で構成された「アフターゾーン」の空間と比較することで、同社が推進する全面改装商品「新築そっくりさん」を体感できるようになっている。

住宅再生事業本部企画管理部業務推進課の定浪毅課長は「初めて新築そっくりさんを考える方に、この場所での体験を通じて理解を深めてもらいたい」と話す。新規開拓が狙いで「月間200組の新規客の集客が目標」(同課、森野剛史氏)。

今回のショールームは既存店舗のリニューアル。以前は、建材などのサンプル展示を中心とし、既に契約した顧客との打ち合わせの場として活用していたため、新規客の開拓にはほとんどつながっていなかった。また、同社では、現場見学会を中心に集客・提案を行っているが、工事中と完成後しかユーザーに見せることができなかったり、施主の都合により現場を借りることができなかったりと不都合もあった。

既に、大阪、鹿児島では同様の体感型ショールームを開設済み。同社では全国に約100カ所の店舗を持っているが、「今後、各ショールームの改装時には、体感型にリニューアルしていく計画」(定浪課長)。

新築そっくりさんは阪神・淡路大震災を受け、翌年の1996年に発売開始。明瞭な価格を売りにした「定価制」を"武器"に販売数を伸ばしてきた。

2011年度までの累計完工棟数は7万3630棟。1棟の平均単価は約1200万円(前期実績ベース)。現在は約1300名の営業マンが同事業に携わる。新築そっくりさん事業の今期の受注計画は前年同期比3.7%増の7500棟。売上高は同0.4%増の905億円。

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