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二世帯リフォームを23.3%実施《ユーザー動向》

二世帯リフォームを23.3%実施《ユーザー動向》

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リクルート住まいカンパニー(東京都千代田区)はこのほど、300万円以上のリフォームをした全国1302名を対象に動向調査を行い、23.3%が「二世帯リフォーム」を実施していることがわかった。雑誌「Goodリフォーム」「リフォーム会社を選ぶ本」等の編集長を務める田中寛子氏に話を聞いた。

リフォームユーザー動向調査

安心感と経済性重視

 ―――どんな理由で二世帯リフォームをしているのでしょうか。
理由の上位に注目してみますと、1位「親の老後のことを考えたから」(37.7%)、3位「家族が一緒に生活した方が安心だから」(27.3%)、4位「同居することで生活費、駐車場代などの経済的なメリットがあるから」(18.2%)といったものがあります(図2)。 親と一緒に住むことで精神的な安心感を得たいということと、なおかつ経済的なメリットもあるという合理的な考え方を持って二世帯リフォームをしているようです。

リフォームユーザー動向調査

 ―――実際にどんなメリットを感じているのでしょうか。
リフォーム後に「同居してよかったこと」について、親世帯・子世帯の両方に聞いています。親世帯は「いざというときに身寄りがいる安心感がある」が39.6%でダントツトップ。一方で、子世帯のトップは親世帯の1位と同じなのですが、2位「住居費や光熱費・食費などの生活費の節約ができること」(37.0%)、3位「旅行に行くときなど安心して家を留守にできる」(35.7%)、4位「食事の用意をしてくれること」(29.9%)も高い割合を示しています。子世帯は、より経済性や、日常生活を親に頼れることに利便性を感じています。
東日本大震災以降、「家族の絆」を見直す傾向が強まり、今は経済の先行きも不透明な状況なので、「安心感」と「経済性」を求めて二世帯で住むというケースは増えていくと考えています。

節電意識がエコ改修に

 ―――「エコリフォーム」の実施割合についても、今回新たに調査を行っています。
「エコリフォーム」の定義を断熱性・気密性の改善、最新設備の採用による省エネ効果があるリフォームと、結露やカビを予防するための換気設備や自然素材を活用したリフォームを包括したものとして回答してもらいました。実施者は19.7%でした(図3)。

リフォームユーザー動向調査

 ―――理由の上位はどのようなものですか。
1位は「節電、震災といった環境変化に伴い、エネルギーを自宅でまかなうこと等に意識的になっていたから」(51・4%)。節電につながり、経済的にもお得と考えて実施された方が多いようです(図4)。

リフォームユーザー動向調査


≪調査概要≫

  • 調査対象 300万円以上 のリフォームを実施した1302名、20歳以上
  • 調査地域 全国
  • 調査方法 インターネット
  • 調査期間 2012年9月19日~26日
  • 調査実施機関 マクロミル
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