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筋肉×投資×不動産社長でPR大和財託が売上高100億円を超えたSNS術

筋肉×投資×不動産社長でPR 大和財託が売上高100億円を超えたSNS術

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集客新戦略

中古不動産を1棟で仕入れてリフォームし、投資家向けに販売する大和財託(大阪府大阪市)は、自社ホームページやさまざまなSNSを活用して、集客を行っている。

大和財託 YouTubeチャンネルでは、筋肉をアピールYouTubeチャンネルでは、筋肉をアピール。「筋肉×不動産投資×社長と、独自性を出しています」

同社は創立9年目で売上高100億円を超え、社員数も入社予定も含め100人を超えるなど、創業以来増収増益を続けている。月の相談件数も100件超だ。

その成長要因の1つが、自社メディアやSNSを生かした発信だ。現在、藤原正明社長個人のYouTubeアカウント、ツイッター、ブログと、会社のメルマガによる情報発信を行っている。

その発信内容はさまざま。YouTubeで4.2万回再生されたのは、「【不動産投資/資産運用】10分でわかる!不動産投資による節税の仕組み」というタイトルの動画だ。動画内では、サラリーマンや働く人が不動産投資をする場合に利用できる節税方法や、節税の有無による差のシミュレーションを発信した。

また収益物件のリノベ動画では、リノベ前後や工事中を複数回にわけ配信した。施工内容はもちろん、そのプロジェクトに参加する社員のリノベ仮案、その理由を紹介する。

さまざまな自社メディアを運営する理由は、間口を広げるため。YouTubeは社員2人が編集に携わっているが、ツイッターやブログは藤原社長1人で行っている。

2019年6月にYouTubeを始めたきっかけは、これから来る5Gに備えておくことと、集客のため。「電話商談するのではなく、正しい情報を発信して届いた方に足を運んでもらうことを、創業時から意識しています。リスティング広告と比較すると、動画のほうが確実に反響が出ます。無駄な広告宣伝費を減らせます」(藤原社長)

また、ツイッターもYouTubeも自身の顔と名前を出していることが特徴。これにより、「正しい情報を発信する会社」としてのブランディングにもつながっている。

「社長が実名、顔を出す不動産会社は、そこまで多くない。顔と名前を出すということは、騙していませんよというアピールにもなります。それだけで1つの差別化戦略にもなりますので、堂々と出しています」

ツイッターでは、起業家としての働き方に関する考え、筋トレの様子などをツイートしている。

大和財託 ツイッターアカウントも顔出し、プロフィールでは取り扱っている分野を細かく公開しているツイッターアカウントも顔出し、プロフィールでは取り扱っている分野を細かく公開している

「メディアがたくさんあっても、発信する内容がバラバラでは意味がない。ですので、メルマガのように会社単位で発信するものは、必ず目を通します」

その結果、反響で来る問い合わせは100%ウェブになっている。

同社から物件を買う人の流入先は主に2つで、自然検索によるウェブ集客と、ツイッターやYouTube、ブログなどの自社、個人メディア。また、自身の書籍を読んでから来る人もいる。

「本を読んだり、YouTubeを見て自発的に勉強しようと思いセミナー、個別相談に来てくださる方がほとんどなので、顧客エンゲージメントは高い。自社メディアでの発信は、私はメリットしかないと思っています」

しかし、ウェブだけでは顧客のエンゲージメントも売上高も増えなかったと話す。一番の理由は、東京にオフィスを新設して関東圏の顧客の受け皿ができたことだと分析する。

「実際、関東での反響は全体の約3割でした。お客様の住む拠点が関東にあると、希望物件も関東近辺になる。店舗を関東に構えたことで、より反響を得られるようになりました。リアルとオンライン、両輪あって得た結果ですね」

大和財託 藤原正明 社長藤原正明 社長

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