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家具付き賃貸「リノカ」立ち上げモダンアパートメント

家具付き賃貸「リノカ」立ち上げ モダンアパートメント

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 モダンアパートメント(大阪府大阪市)はこのたび、賃貸住宅の空室改善サービス「RINOCA ―リノカ―」を開始した。専用サイトもオープン。さらに、東京・目黒には2フロアからなるショールームも開設した。「リノカ」のサービスは、入居が決まらず空室となっている賃貸住宅に、同社が開発した家具や厳選したデザイナーズ家具をレイアウトして、「家具付き部屋」として提供するもの。入居者は賃料に1000~5000円を上乗せして支払う。例えば1000円上乗せした場合には、6万円分の家具が付く。5000円を上乗せした場合には、30万円分となる。

「コーディネートできる」家具付賃貸のRENOCAのサイト「コーディネートできる」家具付賃貸のRENOCAのサイト

 家具は借り主が「リノカ」専用サイトから自由に選べる。現在、約300アイテムを取り扱っており、1年後に3万アイテムまで拡充させる方針。家具はイス、ソファ、テレビボード、照明、テーブル、ラグ、棚、鏡、ベッドなど。廉価なものから、7万円ほどするミースファンデルローエのバルセロナチェアの復刻商品など、グレードもさまざまある。また、同社が中国で製作するオリジナル家具もある。

 目黒にオープンしたショールームでは、家具を見て選べるほか、部屋一室を家具でコーディネートした空間展示ルームも見られる。4年入居した場合、家具は1点100円で買い取ることができる。

 従来、家具付きの賃貸住宅はあったが、物件オーナーのコーディネートが中心で、入居者が好きなものを選べるというケースはほとんどなかった。また、家賃も通常より1万~2万円高いことが多い。渡邊勇三社長は「『リノカ』の家具についてはオーナー様の負担で購入していただきますが、賃貸の空室対策の効果は大きいと考えています」と話す。同社ではこのシステムを不動産管理会社などに利用してもらうことで、全国ネットワークを構築していく考え。

 同社の本業は賃貸をリノベーションすることで入居率を改善するというビジネスをしている。しかし、投資費用はそれほど安いものではなく、オーナーにとってもっと費用負担が安く、なおかつ入居者にも喜んでもらえるサービスはないかと考え、「リノカ」をスタートした。 

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