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利益の見える化でスタッフ意識改革近鉄不動産

利益の見える化でスタッフ意識改革 近鉄不動産

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 近鉄不動産はSCSKの業務管理システムPImacsシリーズを採用し、2009年の秋から本格運用を開始した。リフォーム部門ではPImacs ReFORMを採用し、それまでの業務管理システムと顧客情報を管理するシステムの2つに分散していた情報を1つのシステムに統合した。

複数の店舗の情報を一元管理。写真は今年オープンした「あべのハルカス」内の店舗。
複数の店舗の情報を一元管理。写真は今年オープンした「あべのハルカス」内の店舗。

 20年以上使っていた業務システムは2つのシステムを同時に運用していたため、重複する情報を2度入力する必要があった。片方にしか情報が入っていないケースなどもあり、一本化したことのメリットは大きい。現在では7店舗60名のほぼ全員のスタッフがこのシステムを使用している。

 また、新業務管理システムを導入したことで、粗利率もアップした。粗利率改善の大きな決め手はスタッフの給料をリアルタイムでシステム上で見ることができるようにしたこと。利益と連動してインセンティブが決定するため、システム上で常に自身がどれだけの利益を出して、給料がどれくらいもらえるかを確認できる。このことによって、社員のコスト意識が劇的に向上し、粗利率がアップしたのだ。

 「リアルタイムで自分がどれだけの利益を上げ、それが給料にどう反映されているかを知ることは、口で粗利率を上げるようにと言うよりもはるかにわかりやすい。この機能をカスタマイズで付加したことで効果ははっきりと出ました」(リフォーム事業本部 中嶋真義課長)

 それまでは担当営業マンしかわからなかった顧客との商談の流れも時系列に沿って保存されるため、接客レベルも向上。担当営業マンがすぐに対応できないときも、その顧客情報を他のスタッフが参照して迅速に対応できるため、顧客満足度の上昇にも寄与している。

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