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近鉄不動産(大阪府大阪市)は、中古住宅探しから、リノベーションまで一貫して行うワンストップ事業に本格参入した。このたび基本工事坪18万円の定額制戸建て改修パック商品を開発。「近鉄の仲介」ネットワークとリフォーム部門が連携し、初年度3億円の事業売り上げ(リフォーム売上高)を目指す。
奈良の総合店舗にあるモデルハウスを事業拠点に
新事業のブランド名は、『近鉄のリノベーション住まい「まるごと」NEWing』。グループで掲げたリフォーム、仲介ビジネス強化の方針や国の方向性から、今回の新事業立ち上げを決めた。
『近鉄のリノベーション住まい「まるごと」NEWing』は、坪18万円という価格の中に、設備全交換と内外装工事が含まれた分かりやすいパッケージ商品が大きな特徴。注文住宅で建て替えた場合の70%程度の費用で、新築住宅並みの設備、見た目を実現する。オプション工事で、耐震工事や断熱工事、外構工事を行うことも可能だ。
また、専門資格者による建物調査、部位に応じたアフターサービス、仮住まい探し・家具の保管サービスなどにより、お客さんが安心して依頼できる体制づくりに取り組んだ。
同リノベーション事業は、7つのリフォーム店舗がある奈良、三重、大阪府の近鉄沿線で行う。4月にモデルハウスをリフォーム総合店舗(奈良・登美ヶ丘住宅公園)にリニューアルした物件を同事業の基幹店舗とし、リフォーム後にどう住宅が変わるかを来客に体感してもらう。
当初は戸建て住宅のみの対応だが、年度内にマンションパック商品の提供を開始し、住宅全般での対応を可能とする予定だ。1件当たりのリノベーション単価は約1000万円を想定。初年度は30件の契約を目指す。
同社のリフォーム事業の前期売り上げは32億円、今期は新事業などで増収を見込み、37億円を計画。春から注文住宅のスタッフを6人、リフォーム部門に配置転換するなど、事業強化に動いていた。

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