若手農家を応援
畳資材を扱うトランクトラスト(神奈川県横浜市)は、国産畳表の新ブランド「みらい」の取り扱いを開始した。
熊本の若手の農家4件が作る畳表の新ブランド「みらい」が誕生した
みらいは、熊本の若手の農家がつくる畳表。親の代から賞を受賞し、自分たちも受賞歴のある実力ある国産イ草の生産者4件が作る新ブランドだ。生産されるイ草は、つぶがそろっており、色味もそろった品質の高い商品。昨年12月に刈り取ったイ草が初めてサンプルとして商品となった。
これまで同社では、中国産の畳表のみを扱っており、今回が初の国産商品となる。これまでも畳店からは「中国産の品質は知っているが日本のものしか扱わない」といった国産の根強いニーズがあったという。
「ただ国産の商品を新たに市場に出しても面白くないと思い、若い農家の方だけで作る畳表をブランド化しました」(武藤直子社長)
熊本の他の農家からは「今後畳の需要がどこまであるかわからない」「今500軒ある農家も20年後には100軒になる」といわれている。今活躍している農家も60代が大半で跡継ぎ不足も大きな課題となっているのが国産畳市場だ。この現状を外から応援するだけではなく、一緒にブランドを作り若い担い手を応援していくという熱い思いが「みらい」には込められている。
同社で扱うのはあくまで畳表となる。リフォーム会社、工務店にはブランドを知ってもらい、畳屋に発注するときに「みらい」が指定で採用されるように販売宣伝を行っていく。

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