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渡辺パイプ、グループ売上高が4000億円突破14期連続の増収増益を記録

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渡辺パイプ、グループ売上高が4000億円突破 14期連続の増収増益を記録

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総合商社の渡辺パイプ(東京都千代田区)は6月10日、仕入取引先の集まりである関東千鳥会およびグリーン千鳥会合同定期総会を開催し、会の中で2023年度の決算を発表した。グループ売上高は前期比110.9%の4161億5300万円となり、14期連続の増収だった。また経常利益は約190億円と過去最高益を更新した。

渡辺パイプ グループ売上高の推移

渡辺圭祐社長は、前期に2桁伸長した理由として、値上げと新規開拓の効果が半分ずつあると語った。新規開拓は、過去最大数となる約1万3000件の口座開設を実現。現在の顧客数は13万件に及び、中小企業が大部分を占める。

事業別業績では、住建事業が継続して伸長。売上高は前年度比109.2%の1198億6900万円だった。全体売り上げの3割弱と占める数字となっている。加えてライフライン事業は前年度比113.3%の2713億1700万円と好調に推移した。

今期は前年度比106.3%となる4419億1400万円の売上高を計画する。実現するための重要施策は以下の2点。1点目は「物流で応える」という方針のもとに行う、運ぶ力の強化。2022年度には埼玉県の戸谷に物流センターを開設。今年4月には東京の平和島にも新たな物流センターを開設した。今後は関西、横浜方面にもセンター開設を予定している。2点目は、建設のプロユーザー向けの専門ECサイト「シザいもん」の開設。ECサイトを通じ、今まで対応できなかった顧客獲得の推進と、作業着や工具といった取り扱いがなかったアイテムの販売を進める。

昨年12月に創業70周年を迎えた同社。渡辺圭祐社長は「創業71年目に走り出しましたが、私は『不易流行』という言葉を事業運営のモットーにしております。変わらないもの、本質的な価値のなかに新しいものを取り入れて自分たちをアップデートしていくと捉えており、常に色々な新しいチャレンジをしながら会社をアップデートしていきたいと考えています」と話した。

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