営業事務なしで負担減
太陽光発電関連事業を行うハンファQセルズジャパン(東京都港区)は、初期費用0円で太陽光システムを設置、利用可能な電力サービス「ソーラーメイト」の加盟店募集に力を入れている。加盟店の対象は、新築を建てる工務店やハウスメーカー、リフォーム会社だ。
このサービスは、同社が新たに設立したレネックス電力合同会社が、戸建ての施主向けに、住宅の屋根に同社の太陽光発電システムを初期費用ゼロ円で設置。太陽光発電システムで発電した電力を供給し、使用した電力量に応じてサービス料をもらい、支払ってもらう。10年の契約満了後は、無償で施主に譲渡される仕組みだ。
さらに、全国、同社単独での事業展開になっており、契約の電力会社や契約プランは自由に選択できる。電力料金単価も全国24.9円/kWhに一律で設定されている。
加盟店は、ソーラーメイトの申し込みを受け付けることができ、契約できれば手数料が入る。「本業に寄せる、客寄せパンダを目指しています。リフォーム会社にとってみれば、新築から10年経過したお客さんに屋根のふき替えなどを提案する際に、一緒に無料で太陽光も付けませんか、と一押しでき、差別化戦略にもなります。また、代理店の年間費もありません」(尾上浩二氏)
本スキーム図
太陽光発電は、申請様式や条件が毎年変わるなどのデメリットがある。そこでソーラーメイトでは、代理店は申請代行業務に特化し、電力申請用紙の回収など複雑な書類の手続きをレネックスが請け負う。
「太陽光を買うのではなく、もらうという新しい考え方です。ローンを組む必要がなくなり、設備投資費用の回収もなくなります。またシステム保証は15年ついており、保証期間を5年残して譲渡前に点検できるのも強みです」

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