ガス事業を中核とするサーラグループは、今期のリフォーム売上げが50億円を突破する見通しだ。今後はガスを供給する約44万世帯への提案をより強化し、2020年にはグループでのリフォーム売上高100億円を目指す。
同グループでは、都市ガスを提供する中部ガス、LPガスを提供するガステックサービス、リフォーム事業を行うリビングサーラの3社がリフォーム事業の主体となっている。提案の流れとしては、ガスを供給するユーザーと直接接点を持つ中部ガス、ガステックサービスが需要を掘り起こし、具体的な提案が必要な事例については、リビングサーラに引き継ぐ形だ。
今後はリフォーム売り上げを拡大するにあたり、現在、1割弱であるガス供給先のリフォーム捕捉率の1割超えを狙う。
具体的な方策としては、昨年12月にリフォーム本部を設立、従来グループ内で統一できていなかったリフォームの金額、工事品質等の標準化に着手した。
また、1月末から4月末の期間で、ガス事業のBtoCの担当者研修を実施。300名が水まわりの基礎知識や提案手法について、3日間の研修を受講した。
「研修の効果か、先日行った週末イベントでは今までにない4000万円の受注見込みを獲得しました。まずは施工事の空間展示する店舗に来ていただくことが重要ですので、ガスを提供するお客様に来店を促す話ができるかが大事です」(リビングサーラ 山本鉄秀社長)
2009年に創業100周年を迎えたサーラグループでは、愛知県の豊橋と静岡県の浜松の拠点を大規模改装し、老後や若い夫婦などを想定した空間展示コーナーを新設。主に機器交換を中心とするガス会社のリフォームイメージからの脱却を図り、実際1000万円を超える大型受注が3、4年前の倍に増えている。
近々では、梅雨の時期には浴室換気乾燥暖房機を含めたリフォームなど、季節ごとのセット商品の展開も予定しており、グループの連携を強め事業拡大を進めていく。

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