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蛇口一体型の浄水器浄水シャワーで水まわりスッキリ

蛇口一体型の浄水器浄水シャワーで水まわりスッキリ

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健康志向から「水」へのこだわりが高まっている。家庭用浄水器は、いまや新築住宅のシステムキッチンでは標準装備の一つ。その中でも、蛇口一体型浄水器は、スマートなスタイルで種類も多い。

蛇口の中に内蔵された新発想の浄水器

 家庭用浄水器の世帯普及率は約4割(2013年)。浄水器には据え置き型など数種あるが、とくに蛇口(水栓)一体型の普及が新築を中心に増えている。

 蛇口一体型浄水器は蛇口の中に浄水器が内蔵されている。見た目は少し太目の蛇口で、外側に浄水機器が見えないため、全体にすっきりした形状だ。原水と浄水との切り替えはスイッチで簡単に操作でき、シャワーでも浄水が使える。

蛇口一体型浄水器の構造
【蛇口一体型浄水器の構造】
細い蛇口の中は4~5層のフィルターが内蔵されている。標準タイプのほかに、除去性能をより高めたタイプもある。(出典:タカギ「みず工房」サイトより転載)

浄水器で除去する 主な成分

すっきりしたフォルムで美観と清潔さを保つ

 浄水器具が蛇口直結の場合、切り替えレバーまわりの形状は複雑で、見栄えも良くないうえ、水垢や調理時の汚れが付きやすく落としにくい。蛇口まわりがすっきりすれば、フォルムが美しくなるだけでなく、手入れがしやすいので清潔さも楽に保てる。

 また、蛇口一体型は、1つの蛇口から原水・浄水それぞれにストレート・シャワー・節水シャワーといった水のバリエーションがワンタッチで出せるという長所もある。カートリッジの種類も除去したい成分別に発売され、多様化している。最近では、節水効果のあるシャワーを採用したタイプや食洗乾燥機に対応するタイプも登場している。

値ごろ感のある価格でリフォームも手軽

 価格は初期設定で約3~5万円前後。蛇口直結型と比べると高いが、据え置き型とほぼ同じ。ビルトイン型やアンダーシンク型に比べると約3分の2だ。しかも、施工は蛇口の取り替えなので、リフォーム工事も比較的簡単にでき、スペースもとらない。

 フィルターカートリッジは、据え置き型などと比べ小さめだが性能に問題はない。交換頻度は3人家族で(1日12~13リットル使用の場合)3カ月に1度が目安だ。コストは1カ月あたり約1000~1500円と考えておけばよい。

 リフォーム会社にとっても、カートリッジの交換時期は施主との接触のチャンスにすることもできる。カートリッジをスタッフが届けて定期的に家の状態についてフォローするなど、顧客囲い込みの手法に活用する会社も増えている。

蛇口一体型浄水器 主なメーカーと製品
蛇口一体型浄水器 主なメーカーと製品
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