「土間」を人が集まる場所に
LIXIL(東京都江東区)は2月6日、住宅施工事例コンテスト「LIXILメンバーズコンテスト2019」の表彰式を行った。リフォーム部門の大賞は新産住拓(熊本県熊本市)の「阿蘇の家」。築70年の古民家を改修したもので、同社リフォーム事業部の泉保真史課長は「地域コミュニティの活性化と古民家の魅力発信の場になるように計画し、3つのことを提案した」と語った。
リフォーム部門大賞受賞作品
1つは「つながりたいこと」。土間空間ではワークショップなどを行い、訪れる人と住まい手との交流の場を実現。地域コミュニティを形成している。2つ目は「叶えたいこと」。改修後も長く住み続けるために現代の暮らしに適した間取りを提案。伝統的な田の字プランを活用し、生活動線を整備した。3つ目は「残したいこと」。古民家の持つ構造美や経年美と木の温もりが感じられる空間で、大開口から日本の原風景を眺められる。
性能向上にもこだわった。断熱材を強化し、トリプルガラスやペアガラスを採用。金物補強などを行い、上部構造評点は0.23から1.05へと向上した。

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