自宅をリラックスでき、衛生的な空間にしたいというコロナ禍のニーズに応えるべく、TOTO(福岡県北九州市)はバスルームに新機能を加えて進化させている。
今月2日には「SYNLA(シンラ)」に新機能を加えて発売。水道水をワイパーのように散布して汚れを洗い流し、仕上げに「きれい除菌水」を吹きつけることで床の清潔を保つ「床ワイパー洗浄(きれい除菌水)」を、スマートフォンやスマートスピーカーから遠隔で操作できるようになった。昨年発売した「つながる快適セット」に新機能として追加された。同商品は、スマートフォンから専用アプリの操作によって、お湯はりや暖房、浴槽の掃除までを遠隔操作できるというもの。今回、スマートスピーカーによる音声操作も可能になった。
「自動で浴槽の掃除をする『おそうじ浴槽』という機能の操作を忘れてリビングまで来てしまったというときでも、浴室に戻らずくつろいだままで掃除ができます」と販売統括本部 浴室・洗面商品営業Gの堀海都氏。
IoT化以外にも浴室のカウンターに特殊処理を施して清掃性を向上させるなどグレードアップしている。
同社は昨年「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」を実施。この調査では、自宅を「リラックスできる空間」「安心・安全を確保できる空間」「衛生的な空間」にしたい人が多いという結果が出た。アイテム搭載率の前年比も、楽湯が1.2倍、おそうじ浴槽が1.5倍、床ワイパー洗浄が1.3倍とニーズが高まっている。堀氏は「リラックスするためにはお湯に浸かることが大切だと思っているので、掃除が面倒という理由でその機会が損失されるのはもったいない。こういった機能によって、後押しができればと思います」と語る。

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