2013年度の売上高700億円
YKK(東京都千代田区)がこのほど発表した2016年度までの4ヵ年計画によると、建材を中心とするAP事業の売上高は2013年度で3447億円、前年度に比べ218億円、7%の増収。営業利益は171億円で、同92億円、2倍以上の増益を見込んでいる。
経営計画を説明する田忠裕会長兼最高経営責任者(CEO)
今中期計画では「リフォーム分野の強化」を重点施策に掲げ、リフォーム関連の売上高は2013年度700億円(前年比50億円、7.6%増)、リフォーム比率は18・3%の見込み。なお、まもなく閉じる今2012年度は売上高650億円、リフォーム比率18.8%と推定している。
ファスニング事業と二本柱を形成するAP事業では、窓事業を拡大し、リフォーム需要を積極的に取り込む戦略を打ち出した。計画が着地する2016年度のAP事業売上高は4024億円を見込み、そのうちリフォーム売上高がどの程度占めるかは未集計ながら、このまま順調に推移すると760億円まで伸びる見通しだ。
窓商品ラインアップ拡充の一環として、東北事業所(宮城県)に約34億円投資して、窓工場を新たに建設、2014年6月から稼動させる。さらに全国1000店舗を達成したMADOショップを軸にリフォーム事業を推進。具体的には、顧客対応力向上を図る狙いで、イベント等を今後積極的に展開する。
例えば就活、婚活に続き最近流行してきた「温活」をテーマに、MADOショップでキャンペーンを実施。「温活」とは、女性に多い冷え性を改善する活動を指し、冷え性解消セミナーなどの集客イベントを呼び水に、窓を通じた断熱リフォームの浸透を図る方針だ。

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