3人のプランナーがそれぞれ1案ずつプランを客に提案する「コンペ方式」を採用しているのが、外構やエクステリア事業などを手掛けるトップガーデン(東京都福生市)だ。会社全体売上高は約5億7000万円、リフォーム売上高は約1億円。リフォームの平均単価は約80万円。
1案件に3人でプラン
シンプルなプランに
プランC。シンプルなデザインで、機能性はそのままに費用を抑えた
例えば築25年の戸建ての外構工事の事例では、施主から生け垣や雑草をすべてなくして手入れがいらないようにしてほしい、庭側はくつろげる空間にしたいという要望があった。ヒアリング内容を基に、3人のプランナーがそれぞれプランを提出。プランAは明るい木調色で統一し、景観と木の柔らかさを重視した。プランBは暗めの木調色を基調とし、厳格な雰囲気に。また、玄関周りに囲いを作り、防犯面もフォローした。プランCはシンプルなデザインで、機能性はそのままに費用を抑えた。施主はプランCを選択。後で手を加えられる設計などが決め手となった。施工費は290万円。
残業時間大幅に削減
築25年の戸建ての外構工事
2022年12月、業務の縦割り化に伴い、コンペ方式の提案を採用した。目的は会社全体のプランニング力の底上げと業務改善。これまで担当者が営業とプランナーを兼任していたが、業務を分散させたことで提案スピードが圧倒的に早くなったと飯野篤司社長は語る。「通常、初回のヒアリングから見積もりや作図まで約2週間かかりますが、我々は約2日でご提案します。これはお客様からすると信じられないスピード。『高いクオリティでレスポンスも早いのはトップガーデンさんだけ』と言われます」。また、業務に集中できる環境が整ったため効率化が進んだ。以前、社員の平均残業時間は月60時間ほどだったが、現在はほぼないと飯野社長は話す。

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