パレットループ(埼玉県さいたま市)は5月に古材販売専門店「Rーtreeさいたま」をオープンした。
Rーtreeさいたまは110坪の空間に、パレット古材販売のPallet Loop、建築足場の古材販売を行うWOODPRO、古材を使用した家具や空間作りを得意とするTーPLASTERと環境意識を高く持っていた3社が集まる店舗。
T-PLASTER、坂本よし子氏
店内には古材が所狭しと並んでおり、入り口入ってすぐ右手の場所には足場板を4500枚ほど展示。塗装現場で実際に使われていた足場板は1枚、1枚表情が異なる。商品にはどのような現場で使われていたのかを記載してあり、古材のストーリーを知ることで愛着を持ってもらうための仕掛けもしている。
加えて、店内の左手側にはコンテナに積み重なった約20種類のパレット材が並ぶ。Old、Standard、Naturalなど使用度や、経年変化具合で分類し、望んだ雰囲気にあった部材を探しやすいようにしている。約400種、合計1万点とさまざまな古材を揃えており、実際に触れながら古材を選び活用のイメージを膨らませることができる。
「コロナ禍でインターネットを活用したバーチャルなインフラが整ってきました。しかしオンラインではどうしても想像が難しく、実際に触れながらSDGsに取り組む場所が必要だと思い、約2年の構想を経てオープンしました」(TーPLASTER、坂本よし子氏)
店舗にはTーPLASTERのスタッフ坂本氏が常駐し、古材の活用に関する相談をすることが可能。鉄工房も備えているため、その場で鉄を用いて木材と組み合わせた家具などのオーダーにも対応する。リフォーム会社がキッチンカウンターにパレット古材を使用した例もある。
「古材ということでサステナブルを取り入れやすいですが、ただ活用するだけでは意味がなくセンスある形に生まれ変わることが大切です。ここに来て相談していただければ古材をかっこよく新しい形にする大喜利が得意なスタッフがいます」(坂本氏)
来店は施工会社などのプロがメインだが、近隣の企業は施主同伴での来店もある。「将来的にはサステナブルに対して同じ想いを持った企業と全国にこのような場を設けられたらと思います。木に限らず革や服のリメイクなどさまざまなサステナブルとも連携しいろいろな人が集まる場を作りたいです」(坂本氏)

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