LIXIL(東京都品川区)は2024年4~9月期の中間決算(国際会計基準)で増収増益となった。売上高にあたる売上収益は7398億円で前年同期⽐1%増に、事業利益(日本基準の営業利益に相当)は105億円で、前年同期⽐18.9%増となった。
水回り製品を主とするLWT(LIXILウォーターテクノロジー)事業は、上期の売上収益が前年同期比4%増の4550億円、事業利益は7%増の152億円となった。新商品の後押しもあり、リフォーム売上高は7.7%増の965億円に伸びた。
LWTと窓やドア製品を主とするLHT(LIXILハウジングテクロノジー事業)の、双方合わせた上期の国内のリフォーム売上は1871億円で、前期比4.8%増となっている。
リフォーム売上高が伸びを見せる
※LWT事業の上半期(2024年4~9月期)、国内のみの数字
瀬戸欣哉社長はリフォーム事業についてこう振り返った。「新築着工件数が当初の予想より大きく下がるなかで善戦した。リフォームに関しては、新商品を今まででたくさん出しました。当社は競合他社に比べてリフォームの伸びが低く、新築に頼り過ぎる部分があったのですが、克服できました」
瀬戸社長は新商品の一例として、4月にフルモデルチェンジしたハイグレードのシステムキッチン「リシェル(RICHELLE)」の名を挙げ、「ショールームの来店が増えるなど、効果が現れています」と、手応えを口にした。
LWT事業の上期の海外売上は2489億円で、前年同期比5.5%増と堅調に推移。アメリカでは需要低迷が続いていたが、ヨーロッパや中東では改善傾向にある、としている。
一方、LHTは、上期の売上収益が3.6%減となる2900億円、事業利益は25%減となる138億円で着地した。新築の売上が低調だったが、こちらも窓リフォームによりカバーしたと瀬戸社長は説明した。
「窓サッシ、ドアといった事業は新築着工件数が響いたのですが、補助金の効果もあり窓のリフォームは前年度を上回る業績でした」。
2025年3月期の計画は当初から修正はなく、売上収益が5.9%増の1兆5700億円、事業利益が51.1%増の350億円を目標に掲げる。
瀬戸欣哉社長

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