ハウスメイトパートナーズ(東京都豊島区)は、壁紙や照明を入居者が選べるサービス「rashiku(らしく)」を11月にリニューアルした。
基本設定はそのままに、オプションパーツを約15種類に拡充したほか、5000円程度の安価なアイテムを多く取り揃え、オーナー側が採用しやすいよう工夫した。
「rashiku」は、入居者が無料で居室一面とトイレの壁紙を82種類のアクセントクロスから、照明器具も8種類の中からそれぞれ選ぶことで個性的な内装にカスタマイズできるサービス。今年1月から東京エリアと一部、福岡県と愛媛県で展開している。オーナーの負担額は標準で5万円だ。
一方、今回新たに追加したオプションアイテムは、壁掛けフックや飾り棚、玄関の姿鏡、洗濯機置き場やクローゼット内のハンガーポールなど。従来のオプションでは、「単価が高く、思ったほど採用されなかった」(東東京支店・谷尚子支店長)経緯がある。
洗濯機置き場に設置したハンガーポール
とくに女性のニーズが高い玄関脇の姿見
また、オプションに使用する建具も従来はメーカーの指定がなくバラバラだったが、今回は安くてどこでも入手できる既製品を指定することで価格を抑えた。
谷支店長は「ないと不便なものは何か?という入居者の視点に立ち、収納アイテムを中心に揃えました。いま、空室対策に悩む賃貸オーナーさんが本当に多く、家賃の値下げ交渉にもウンザリしています。家賃を月2000円下げることはできないけど、入居者を入れるために5万円なら出せると、私どものサービスに賛同してくださるオーナーさんが増えてきています」と話している。
谷さんによると、東東京支店で管理する賃貸物件は約5500件で、毎月の平均退去者はおよそ80件。うち半分の40件で「rashiku」導入を図りたいとしている。

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