LIXILグループは昨年に引き続き3カ年計画G-16を発表し、最終年の2017年3月期に売上高2兆円突破、営業利益率8%到達を目指す方針を明らかにした。3年後、グローエを連結決算に加えることで、売上高の大幅アップ、利益率の改善を行う。
国内事業は、G-16最終年の2017年3月期の数字で新築事業売り上げを13年度比で約900億円落とし、7100億円とした。
一方、リフォーム事業は堅調との予測から同年の数字を13年度比で約900億円積み増し、3700億円とした。これらにより、2017年3月期の国内売上高は1兆3990億円と、わずか500億円超の増収にとどまる。ただ、営業利益はコスト削減計画BT-16の効果により、改善し1030億円を計画。営業利益率は、1.9ポイント向上し、7.4%を見込む。
海外事業は今年度からアメリカンスタンダードの通年貢献があるほか、3年後にグローエが連結決算に加わる効果もあり、2017年3月期の売上高は現状の2.5倍の7410億円の見通し。営業利益率も6.9ポイントアップの10%と大幅改善を見積もる。
3年後の全体像を藤森義明取締役代表執行役社長兼CEOは「海外の貢献度、あるいは海外からの利益の成長率が日本を上回り、全体的にグループの営業利益率を押し上げていきます」と話す。
ただ、中期経営VISIONで2兆円の目標を立てる国内事業は、具体的な施策が固まっていない。今後、海外と国内合わせて3兆円を達成できるかは、国内事業展開がカギとなってくる。

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