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雨戸横引きシャッターが"親孝行リフォーム"に人気

雨戸横引きシャッターが"親孝行リフォーム"に人気

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 東京都足立区綾瀬に本社を置く「横引シャッター」は、横方向に開け閉めする「横引きシャッター」の専門メーカーだ。創業は1986年。市川慎次郎社長の父親の文胤氏(故人)が始めたシャッター修理営繕会社をルーツとする。

 「先代はシャッター塗装からスタートし、他社の製造した上下シャッターや横引きシャッターを修理させていただいていました。ある時、大手メーカーが横引きシャッターの動きの悪さを理由に販売を一時停止したため、メンテナンスの経験を生かして自社製品の開発に取り組み、完成させたのが当社独自の上吊り式横引きシャッターです」

 上下シャッターと異なり、横引きシャッターは間口の広い場所でも1枚で対応でき、曲線スペースにも設置できる。全国の大型店舗や郵便局、地下鉄の駅などで採用され、現在も全国で月間約60件の工事を行う。一般住宅ではガレージのゲートや雨戸用シャッターが中心。特に最近は、結婚を機に独立した若者が親の住む実家に横引きの雨戸シャッターをプレゼントする"親孝行リフォーム"が人気だという。

開閉はボタン操作だけ
開閉はボタン操作だけ

 「年配の親が朝晩の雨戸の開け閉めに苦労しているので、横引きシャッターにリフォームしてあげたい、という問い合わせが昨年は毎月のように寄せられました。電動式ならボタン操作だけで開閉しますし、アルミ製なので防犯対策にもなって安心です」

 2011年に文胤氏が急逝し、当初は長男の兄が事業を継承。同社の総務部長だった弟の慎次郎氏は兄に譲る形で一度は身を引いたが、2年前に同社に戻り社長に就任。先代の意志を引き継ぎ、ものづくりと地域貢献にこだわった経営に取り組んでいる。「創業の地である東京都足立区による『足立ブランド』の認定を受け、展示会にも積極的に出展しています。当社の製品を通して足立区の優れたものづくりを全国にPRできれば嬉しいですね」

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