なぜ?なに? 注目キーワード解説
~ 大規模修繕問題~
築年数の古いマンションが増加することで、近年活況となっているマンションの大規模修繕。この一方で業者が不正にリベートを得ているなど、専門家やマスコミから業界の問題が指摘されている。一体どのような問題なのか、原因や改善に向けた取り組みを解説する。
●そもそも大規模修繕はどのような時に発生するのでしょう。
――国土交通省がつくったマンション修繕に関するガイドラインによれば、マンションの共用部分は安全の確保や資産価値の維持のため12年、15年、30年といった周期で実施する、としています。この修繕工事時のための費用は、あらかじめ住民から「修繕積立金」として毎月集められた分が充てられています。
●指摘されている問題点とは。
――工事のアドバイスをしたり、施工業者の選定などを行う設計コンサルタントが、マンションの住民からなる管理組合に対し、より多くの金額を支払わせ、不当に利益を得ていると指摘されています。
仕組みとしては、設計コンサルタントが設計・監理業務を受注する際に、まず安い価格で契約し、その後癒着している業者に受注するよう誘導します。そして相場より高い工事費用で受注し、この施工業者から不当なリベートを受け取っていると言われています。
●こういった談合によってマンション住民にも被害があるのですか。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
1654号(2025/06/23発行)25面