アメリカにプロトタイプ住宅の建設を開始
シリコンバレーで建売住宅事業を立ち上げたHOMMA(米カリフォルニア州)は、日本の住宅関連企業と協業し、プロトタイプ住宅の建設を行うプロジェクト「HOMMA ONE(ホンマ ワン)」を開始する。本間毅CEOは「シリコンバレーは様々なイノベーションが生まれる場所。しかし、家は100年間ほとんど変わっていない。アメリカの住宅にiPhoneやテスラのようなイノベーションを起こしたいと思い、2年前に創業しました」と語る。
HOMMA ONEの完成イメージ
UXを優先しテクノロジーと共存する
「HOMMA ONE」の第一号物件は、北カリフォルニア・ベニシアに来年3月に完成予定。土地面積281坪、延床面積84坪の木造2階建だ。特長は、大きく分けて2つある。まず、既存の住宅デザインにとらわれない、ユーザーエクスペリエンス(以下UX)を優先したデザイン。「これまでのアメリカの住宅の間取りとは全く異なる」と本間氏。アメリカの住宅デザインでは、2階の一番眺めが良い場所にマスターベッドルームを設けることが多い。これを逆転させ、1階をプライベートな空間にし、キッチンやリビングなど家族が一番長く過ごす空間を眺望の良い2階にもってきた。本間氏は「コンセプトは"Connected Home"。家族が繋がって生活できる空間の設計を心がけた」と語る。ルーフバルコニーでバーベキューなどを楽しめるようにもなっている。また、1階のゲストルームには別の入り口をつけ、トイレやバスルームも設けた。民泊で貸し出すこともできるようにするためだ。「家族にとって収益源となり、経済的な価値を持ちます」(本間氏)

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